出版社内容情報
人は時折、勇気を試される。
落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。
その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。
勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。
三つの物語を繋ぐものは何か。
読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。
内容説明
人には時折、勇気を試される瞬間が訪れる。落下する子供を間一髪で抱きとめた男。救出劇に歓喜した少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。「臆病は伝染する。そして、勇気も」小さな決断が未来を変えるきっかけとなる。読了後、新たな世界が浮かびあがるこだわりとたくらみとに満ちた三中篇。「PK」「超人」「密使」からなる“未来三部作”。
著者等紹介
伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。’08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と第21回山本周五郎賞、’20年『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
39
タイムトラベルや超能力等まったく興味のないジャンルだったので、読了に時間がかかってしまった。考えることを放棄してしまうので、かなり難解な内容を理解が進まないまま読み進める羽目に。サッカーもさほど興味がないため、ワールドカップ開催国の齟齬なんて気づきもしない。中編3作の中では最後の『密使』が良かった。ちょっと優雅なひとときを楽しむ程度の超能力で世界を救出するという発想が伊坂さんらしい。しかもミッションは皆からの嫌われ者・Gを救出すること。『PK』にももっとヒーローらしいヒーローが登場していてほしかった。2024/06/09
もちこ
33
少しずつリンクしているようで、何かがずれている。 そんな不思議な中編3篇を収録した本。 3遍に共通したゆるやかなつながりがあるので、連作短編として書かれたのかと思っていた。だが、最初はそれぞれ別の単編として書かれたものだと、あとがきで知って、「伊坂さんすごい!!」と感嘆した。 「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する」という心理学者アドラーの言葉が、全編を通して根底にある。 一冊読み終わった後には、自分の中にも勇気がじんわり湧いてくるのを感じた。私にも、しっかり伝染していた。2025/03/01
ぴ〜る
24
再読。やっぱり伊坂幸太郎ワールドだなって思う。私がふと考える永遠に答えが出ないようなこと、正しいのか正しくないのか同じところをグルグル回ってしまうような感覚がそのまま描かれているような。。。うまく表現できないけれど何かがストンと心の中に収まるような感覚。。。2023/04/15
MINA
18
9年前に読んだ以来の、新装版での再読。うーん、分からん!大森望の解説でようやく少しはこの短編集の成り立ち等々理解出来たけど。要は一つ目と二つ目を別々の話で掲載し、成り立ちが似てるので三つ目で無理矢理SFとしてこじつけたような感じなのかな。行きつ戻りつ、何度も違和感や矛盾を確認し伏線回収かと期待するもちょっと私にはどういうことか完全には分かりかねたや。でも「勇気は伝染する」てのは好き。少し、背中押される感があった。全体としては混乱してしまって話を摑みかねたけど、伊坂幸太郎節満載なので要所要所では愉しめた。2023/05/12
ほんどてん
8
「PK」「超人」「密使」の中編三編からなる一冊で、繋がりがありました。PKというタイトルには、サッカー用語と超能力に関する意味が含まれているというところにも、なるほどと思いました。よし、繋がった!とラストでスッキリしたと思ったのですが解説を読んだら、そうすると年齢にズレがあることがわかったり。確かに解説を読んでから再読するとまた違う部分が見えてくると思いました。初読で全部が見える方は流石だと思います。2023/03/23
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