講談社選書メチエ le livre<br> サルトル―全世界を獲得するために

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講談社選書メチエ le livre
サルトル―全世界を獲得するために

  • 熊野 純彦【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065302309
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0310

出版社内容情報

大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による叢書、刊行!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。
本書はサルトルをとりあげる。
『存在と無』で展開されたサルトルの思考は、極限の思想のひとつを拓くものだった。哲学的な野心に満ちたこの大著は、存在と非存在、一と多、超越と内在、存在と意識、時間と空間、さらには人間と神、存在と認識、身体と他者、行為と自由といった、永遠の問いと言ってよい問題を問いかえそうとするものだった。
本書は、サルトルの名とともにいったんは不当な忘却を淵へと置き去りにされたこの古典、前世紀前半を代表する哲学書のひとつを、一箇の思考の極限として読み直す。
さらには、『聖ジュネ』『自由への道』など、多彩な作品群にもふれながら、繊細に厳密に、いまこそサルトルを読み直す試み!

[本書の内容]
序章 無への問いかけ
 1. パルメニデス
 2. 非存在の煌めき
 3. 不安と自由の深淵

第I章 対自存在の問題
 1. 非措定的なコギト
 2. 廣松渉のサルトル批判
 3. 対自存在の可能性と時間性

第II章 対他存在の次元
 1. 他者論の問題構成をめぐって
 2.《視線》の問題──ヘーゲルからサルトルへ
 3. サディコ=マゾヒズム──性愛の挫折と言語の本質

第III章 人間存在の自由
 1.『自由への道』の一挿話から
 2. 人間的行為における自由と状況
 3. 世界を所有することの諸様式──ジュネ、サルトル、マルクス

内容説明

哲学的・哲学史的に巨大な問題と格闘した大著。『存在と無』を精緻に読み解く!

目次

はじめに―サルトルという夢
序章 無への問いかけ
第1章 対自存在の問題
第2章 対他存在の次元
第3章 人間存在の自由
おわりに―サルトルという夢・その後

著者等紹介

熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958年生まれ。東京大学文学部卒業。現在、東京大学文学部教授。専攻は、倫理学・哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

8
「実在は本質に先立ちそれを規定する」サルトル『存在と無』の解説。実存主義的な考え方、思考の積み重ね方はすっかり過去の遺物となってしまったのかもしれないけれど、馴染む。生きる意味を、自らが存在するために生み出した創り話を徹底的に破壊し尽くし、意味ではなく存在のみをただただ先立たせようとする姿勢。思想や哲学として優れているかどうかなど関係なく、ぼくは単純にこれが好きなのだと再確認できた。2023/10/07

一郎二郎

2
存在は存在し、無は存在しない。世界は充実だ。無を抱えた対自は、即自ではあり得ないが故に演技=自己欺瞞=自由=傷を負うことでしか生きらない。しかし、その傷が存在の表面に無を到来させ、世界を可変にする。他者により私が見られるという視線の経験は、私の宇宙に超越的な空隙を登場させる。ここに他者との共同存在の成立の可能性がある。行動する者は、現在では理想では無い理想を立て、現状では現実ではない現実を求める。所有物を破壊する権限としての所有ではなくて、エロス的共有としての所有という理想。失望させらされる生を選んだ彼。2023/03/18

タケイ

1
・内世界存在者が即自であるのに対して、私はおのれ自身を意識する対自存在である。その意味で私において常に分離が発生しており、そして私には根源的に無がそなわっている。(※ハイデガーの論じた時間的“無起源”とは意味を異にする。)無をそなえた存在である限りにおいて、私は弦月の満月に対する欠如をみとめることができ、雲にそなわる雨の可能性をもまた考えることができる……うーんこの論理が消化しきれない。私の行為は、存在しないもの(:いまだ不在の理想/予測しえない事故)への投企として実践される。対自は超越の条件ということ?2023/04/13

つんどかー

0
手の届くところにあるようなのだけれどそれを手中に収めることは決してできない、なぜならそれに私が手を触れた瞬間に、それは変質し、融けて、形を変えて私を取り囲み、消えてしまうからだ——そんな優美なイメージを比喩的に繰り返すサルトルはやはり優れた作家である。2024/02/02

AOI ITO

0
素敵な友人から頂いた本。 特に、他者と、愛についての部分2023/09/06

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