流氷の果て

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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065297834
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1985年、バブルに沸く日本。大みそかに出発した北海道札幌発のバスツアーで流氷を見ることを楽しみにしていた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。
そして1999年、成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー一体の首吊り死体をはさんで。定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは――?

内容説明

1985年、バブルに沸く日本。大晦日に札幌市内から知床半島ウトロへと向かう「北斗流氷号バスツアー」へ参加していた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。そして1999年。成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会する―身元不明の首吊り遺体を挟んで。定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは?

著者等紹介

一雫ライオン[ヒトシズクライオン]
1973年生まれ。東京都出身。明治大学政治経済学部二部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。多くの作品の脚本を担当後、2017年に『ダー・天使』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

195
世紀末の平成に発生した殺人事件から、昭和の終りに北海道で起こった観光バス事故との関係が浮かぶ。時代に取り残されたと自覚する老刑事が最後の仕事として若い部下を引き連れて追う姿は、『飢餓海峡』の弓坂刑事と味村刑事コンビを思わせる。権力者による事実の隠蔽と歪曲が容易にできてしまう設定は疑問だが、事故で生き残った少年少女に不条理を押しつけて自分たちの安寧を図る日本人の醜さは今も変わらないか。過去の因縁が新たな事件を呼ぶ昭和の社会派ミステリの王道に挑んでいるが、当時の作品には救いなどない酷寒の厳しさが満ちていたな。2025/05/05

おしゃべりメガネ

161
初読みの作家さんで、タイトルに'流氷'とあればオホーツクエリアに住んでるモノとしては読まないワケにはいかず、手にとりました。結果して、これぞまさしく令和の『白夜行』としか思えない完成度です。時は1985年、北海道において流氷ツアーバスの転落事故から物語は始まり、年月を経て転落事故から奇跡的に生存した少年少女のその後をミステリアスに綴ります。そんなトキ、不可解な殺人事件が発生し事態は思わぬ方向へと流れていきます。500頁弱の大作でしたが、先が気になり頁を捲る手がとまらなくなる作品に出会えたコトに感謝ですね。2025/05/10

hiace9000

147
慟哭のミステリー大作だった。昭和末期のバブル、平成不況とミレニアムという時代背景を舞台に、ハラハラとジリジリに手に汗握らせながらの巧みな展開、そして終盤の驚愕の開示によるもうひとひねり! 読み手の臨場感を高めてくれるのは、著者が脚本家の本領を発揮する、喧騒から静寂への鮮やかな場面切替や、明から暗へ、遠から近へとカメラワークで見せるような映像的演出のなせる技か。確かにもう少しここを…のツッコみどころもあるにはあるのだろうが、最後まで読み手を引き込み読ませ切る高いリーダビリティには文句のつけようはないだろう。2025/05/12

ちょろこ

139
少年少女の薄氷を渡るような人生物語の一冊。1985年の北海道で起きたバス転落事故で生き延びた少年少女。時が経ち1999年の新宿で起きた事件が再び彼らの人生を取り巻く。一人の老刑事が見た一瞬の二人、時代を結ぶ真相を追い求める時間は次々とページを捲るほど。背負ったものの重さを感じるだけに常に危うさと共に生きてきた姿がせつない。老刑事の、救いたい想いもいい。終盤のあっという驚きには思わず声が。あの束の間の思い出は薄氷を渡りきるお守りだったことを思うと、思い出は生きる希望、人を守る強さになることを噛み締めて、涙。2025/04/18

のぶ

123
1985年、北海道で起こった豪華バス転落事故から物語は始まる。事故に遭った人はひたすら生き延びることだった。その先にある、一筋の希望を小さな手に握りしめて。罪をあばくことは、義なのか、それとも救いなのか。逃げて欲しいと思う。逃げ切って欲しいと願う。よるべなく支え合うその小さな手が、いつか温かさをつかむまで、生きて、逃げて、と祈ってしまう。運命に縛られたように生きている登場人物のそれぞれを思うと、切なくなってくる。この話で幸せになった人はいるのだろうか?印象的なエピローグを読んでそう感じた。2025/04/14

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