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出版社内容情報
義父である准男爵の命を受け、メアリー・シェリーが潜入した女子寄宿学校は、絶望的なところだった。生徒のため改善しようともがくメアリーに、ついに校長一家の最悪の暴力が襲いかかった時ーー月光の下にポニーテールの旋風〈せんぷう〉が奔〈はし〉った! ベストセラー小説家と〈怪物〉女剣士のヴィクトリアン伝奇アクション、意外なゲストも登場して新展開へ!!
〈舞踏設定協力・振り付け〉TAKAHIRO
プロダンサー。1981年生まれ。東京都出身。2004年に渡米し、ニューヨーク・アポロシアターのコンテストで9大会連続優勝を果たしプロデビュー。その後、マドンナのワールドツアー専属ダンサーとなる。’07年より日本でも活動を開始。欅坂46をはじめ多くのアーティストや、CMの振り付けを担当。滋慶学園COMグループの名誉教育顧問なども務める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
63
当時の賢い女性なら皆知っているが、決して口にしないような真実を突きつけてくる漫画。コミカルなシーンがないととてもやってられないよ、えきょ。腕力と財力でブイブイ言わせる男が現れたが……こ、この人は!いやぁ彼の再登場が嬉しい!2022/12/18
眠る山猫屋
52
孤児院への潜入捜査を引き受けざるを得なくなったメアリー。その窮地を救うエルシィ(こと怪物)。自己評価の低さ、自身の死者を敷き詰めたような人生の道に苛まれ、常に絶望感と背中合わせなメアリーの心の闇。エルシィとの関り合いが彼女を変えていく。これは5巻くらい行きそうだな、楽しめるって事だ、ありがたい。真っ直ぐに育ったメアリーの息子・パーシーとエルシィの出会いはどんな化学反応を起こすのだろう?2022/11/28
GM職員
30
19世紀イギリスの作家メアリー・シェリーが語る「赤いブーツの怪物」─黒博物館シリーズ三作目第二幕。立ちはだかる性差という強固な壁。“怪物”エルシィが卑劣なクズ野郎の二~三人をブチのめしたところで社会は変わらない。正しい理屈は粗暴な力の前に無力で、男のお飾りとしてしか見られない。女性の“自律”と“自立”を訴えるのは、自分を一人の人間として認めてほしいというメアリーの欲望の裏返し。でもそれは人として当たり前の欲求だ!その当たり前を貫くのも困難だった時代に、メアリーとエルシィがどう壁をブチ破るのか期待したい。2022/11/26
ぐうぐう
29
「まったくお前は他人が「死んだこと」でうまく生きていっているようだな」義父の指摘に抗えないメアリー。抗えないのはそれだけではない。母が書いた『女性の権利の擁護』に強く共感しながらも、現実に横たわる女性蔑視に従うほかないのだ。「立派な志をたてた人間が果たすべき第一の目的は、男性であろうと女性であろうと、人間性を獲得すること」母の書く強さは、逆にメアリーの弱さを露呈させていく。(つづく)2023/01/09
ホシナーたかはし
24
女性蔑視・差別を描き、それを粉砕するエルシィのスカッとする舞踏!そしてちょっとだけ再登場のウォルター!2022/11/23