講談社タイガ<br> ifの世界線―改変歴史SFアンソロジー

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講談社タイガ
ifの世界線―改変歴史SFアンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065296264
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

歴史は変えられる――物語ならば。色とりどりの“if”の世界に飛び込む、珠玉のSFアンソロジー。


★収録作品★
石川宗生「うたう蜘蛛」
死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延したイタリア。
頭を抱える総督の前に、「この流行り病を収束させてみせましょう」と嘯く錬金術師が現れる。テオフラトゥス・フォン・ホーエンハイムと名乗るその男が披露したのは、奇天烈な治療法だった。

宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」
一九六五年の日本。そこには「ピーガー」というSNSが存在した。 
ベトナム戦争の取材で一時行方不明となった作家・開高健。帰国した彼を待ち受けていたのは、「ジコセキニン」という非難の嵐。世界初の炎上事件の謎を紐解いた先に待っていた真実とは。

斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」
和歌を“詠訳”する平安時代。
“詠語”ができないけれど詠む歌は一級品の歌人・式子内親王の前に現れた一人の女房によって、世界が一変する。

小川一水「大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりしとめる)」
南北四里、丈百尺、厚さは二間。その江戸には巨大な石壁「大廓」が横たわっていた。
一体、その石壁は“何”から江戸を守っているのか――? 明暦三年一月。燃え上がるあの日の真実が紐解かれる。

伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」
一四三一年五月三十日、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクは今まさに火刑に処されたーーはずだった。
しかし目を覚ますと、処刑の朝に時間が巻き戻る。彼女にもたらされた「奇跡」の正体と代償とは。


★絶賛の声続々!★
石川宗生「うたう蜘蛛」 
読後きっとあなたも現実と虚構の間で踊ることになるだろう。
――三宅香帆(書評家)

宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」 
ifによる歴史改変ではなく、タイムラインを遡り、生き証人たちにSNSの闇と真実改変の仕組みをRT(回顧)させ、“真実”というif(畏怖)の匂いを解き放つ!
――小島秀夫(ゲームクリエイター)

斜線堂有紀「一一六二年のLovin’Life」
読むごとに打ちのめされる。斜線堂有紀には、底も果てもないのか。
――池澤春菜(書評家)

小川一水「大江戸石廓突破仕留」
明朗時代劇と歴史改変SFの完璧なマリアージュ。
――大森望(書評家)

伴名 練「二〇〇〇一周目のジャンヌ」
「あなたは神を信じますか」いやぼくがいるから神もいるんだが。
心から神を疑わない人間はいるのだろうか?
――でびでび・でびる(VTuber)

内容説明

歴史は変えられる―物語ならば。石川宗生が描く、死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延したイタリア。宮内悠介が描く、1965年に起きた世界初のSNS炎上事件。斜線堂有紀が描く、和歌を“詠訳”する平安時代。小川一水が描く、巨大な石壁が築かれた石の町、江戸。伴名練が描く、死の未来を回避し続けるジャンヌ・ダルク。色とりどりの“if”の世界に飛び込む、珠玉のSFアンソロジー。

著者等紹介

石川宗生[イシカワムネオ]
作家、翻訳者。2018年、創元SF短編賞を受賞した「吉田同名」を含む短編集『半分世界』でデビュー

小川一水[オガワイッスイ]
1996年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー

斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞しデビュー

伴名練[ハンナレン]
2010年、日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した「遠呪」を改題した『少女禁区』でデビュー

宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
2010年『盤上の夜』で創元SF短編賞山田正紀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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★Masako★

73
★★★★☆もしあの人物、あの時代背景がこう変わっていたら…5名の豪華執筆陣による改変歴史SFアンソロジー。好みは、和歌を英訳するのが当たり前の平安時代を背景に、式子内親王の切ない思いを繊細に描く斜線堂有紀さんの「一一六二年のlovin’life」、巨大な石壁が築かれた江戸の秘密をミステリ&SFで解き明かす小川一水さんの「大江戸石廓突破仕留」、伴名練さんの「二○○○一周目のジャンヌ」は圧巻!20001回も処刑寸前までをループするジャンヌ・ダルクの心理と行動の変化の描写が見事!"タイガ”を侮るなかれ(笑)2022/11/04

泰然

68
五人のSF作家の頭脳明晰な筆裁きが読み手を翻弄する「偽歴史」の短編集。誰かが言った「嘘も百回言えば真実となる」かのような物語(ナラティブ)の膨張性と空想科学の融合が、洋の東西で歴史と人間の内面と哄笑を描く。死ぬまで踊り狂う奇病に襲われるナポリと治療にあたる哲人テオプラストスの奇策から話は始まり、ガンズのジャングルにようこそ風な本作の波瀾万丈な世界観へと誘う。宮内悠介の描く1965年の国産SNSによる世界初の炎上事件は才気爆発で、開高健を自己責任論の陰謀へ巻き込む。SFの文明論考精神が粒揃いの小憎さが満載。2022/12/16

ひさか

63
小説現代2022年4月号石川宗生:うたう蜘蛛、宮内悠介:パニック-1965年のSNS-、小川一水:大江戸石廓突破仕留、伴名練:20001周目のジャンヌ、10月号斜線堂有紀:1162年のlovin'life、の5つの改変歴史SFアンソロジー。歴史改変に違いはないが、いずれも小ネタアイデアをもとにしたかなりぶっ飛んだ話ばかりで、ちょっとノリきれなかった。残念。2023/01/15

よっち

43
歴史は変えられる―物語ならば。色とりどりのifの世界に飛び込む石川宗生・宮内悠介・斜線堂有紀・小川一水・伴名練の五人による珠玉のSFアンソロジー。奇病が蔓延したイタリアで錬金術師が披露した奇天烈な治療法、「ピーガー」というSNSが存在した一九六五年の日本で起きた世界初の炎上事件の真実、和歌を詠訳する平安時代で歌人・式子内親王が出会った一人の女房、巨大石壁・大廓ともうひとつの江戸時代の事件、ジャンヌ・ダルクが何度もやり直すことで垣間見せる様々な可能性。どの話も著者さんらしさがよく出ている面白い短編集でした。2022/11/22

rosetta

40
★★★☆☆宮内悠介目当てで読んでみたけど他の作家さんもなかなか工夫を凝らして面白かった。元の歴史を知らないとどう改変されたか分からなくて楽しめないのもあるけれど。和歌を英語で読み上げなければならない斜線堂作品、日本から地震がなくなり江戸が石造りの街になった小川作品、1965年ベトナム取材中の開高健が行方不明になりSNSで炎上した宮内作品、ジャンヌ・ダルクの処刑の一日を何度もシュミレートする伴名作品。どれも良かった2023/01/11

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