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出版社内容情報
宝塚歌劇 星組公演原作!
浪漫楽劇『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』礼真琴・舞空瞳主演にて舞台化!
ヨーロッパの東の果ての国ジョージアの女王とイスラームの王子の
国の命運を賭けた一大歴史ロマンス、
ジョージア大使らとの特別鼎談付き決定版!
ヨーロッパとアジアをつなぐ文明の十字路として繁栄したジョージア王国は、
13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の危機に瀕していた。
若くして女王の座に着いたルスダンは最愛の夫ディミトリとともに、
亡き兄が遺した国を護るために奮闘する。
そんなある日、「ディミトリが敵国に内通している」との噂がーー。
内容説明
ヨーロッパとアジアをつなぐ文明の十字路として繁栄したジョージア王国は13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の危機に瀕していた。若くして女王の座に着いたルスダンは最愛の夫ディミトリとともに、亡き兄が遺した国を護るために奮闘する。そんなある日、「ディミトリが敵国に内通している」との噂が―。激動の時代を生きた女王と王配の純愛を描いた一大歴史ロマンス、ジョージア大使らとの特別鼎談付き決定版!
著者等紹介
並木陽[ナミキヨウ]
小説家。脚本家。漫画原作者。筑波大学比較文化学類卒業。筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程中退(修士取得)。主に西洋史に取材した創作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
67
宝塚観劇前の予習。Kindleでも読んだけど紙の本がやっぱり欲しくて。こちらには著者とジョージア大使らとの対談も収録されてます。あまり馴染みのないジョージアのエピソードを読めてよかった。物語は王道のメロドラマ♡思い合う二人がすれ違い、引き裂かれていく様はただただ切なく悲しい。キリスト教とイスラムの宗教的対立がある地へ、さらにモンゴルが侵攻してきた時の混乱は想像に余りある。困難な状況下でそれぞれが自らのまことを貫こうとする、その美しい生き様を舞台で観られるのが楽しみです。2022/12/06
よっち
41
13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の危機に瀕するジョージア王国。亡き兄が遺した国を護るために期せずして女王の座に着いたルスダンが、幼馴染の夫ディミトリとともに奮闘する物語。他国へ嫁ぐはずだったルスダンが、兄の死によって女王となり、モンゴルやホラズム軍と立ち向かうことになる展開で、あまりにも力の差がある相手にどうすべきかという誰でも難しい状況で、相手のためを思えばこそすれ違ってしまうこともあるんですかね…たとえ袂を分かつことになってしまっても、相手にとっての最善を選ぶディミトリの決意が印象的な物語でした。2023/01/26
ぼりちゃん(旧 aiaimo`olelo)
26
目を射るほどに強く輝くコーカサス山脈の純白の頂。麓に広がる地には、かつて、史上はじめてモンゴルの侵攻を受けたキリスト教国ジョージア王国があった。ヨーロッパとアジア、キリスト教とイスラム教が隣接し合う地は、複雑な歴史を辿っていく運命から逃れることはできない。その中にあり、我が国を必死に守り生き抜こうとした若き女王ルスダンと王配ディミトリ。ルスダンもディミトリも実在した人物であるということを思うと切なくなります。巻末のジョージア大使との鼎談も非常に良かったです。2023/03/27
aisu
26
密林から「歴史漫画よく読んでるからこんなのはいかが?」的な感じにオススメされたもの。中身は並木陽さんの小説です。とても可愛くてステキな表紙イラストのトマトスープさんご自身も中世世界史大好きな漫画家だそうなので、この方のマンガもいつか読んでみたい。で、この小説は今、宝塚で舞台化しいて、あちこちで宣伝を見かけます。綺麗な衣装、カッコいいジョージアダンス!…ちょっと宝塚観てみたくなりました。お話は13世紀実在のジョージアの女王ルスダンが主人公。(宝塚ではその配偶者ディミトリが主人公)2022/12/06
ぐっち
24
表紙につられて何も知らずに手に取ったら舞台は中世のジョージア!ワインがおいしかったのと、最近ジョージアに名前を変えたことしか知らない遠い国の話を、日本の方が日本語で書いている不思議。周りの国に翻弄されるルスダンとディミトリの物語、良かったです。元は同人誌のこのお話が、ラジオドラマになり、宝塚で取り上げられ、出版社から出版され、作者さんがジョージアの大使と対談して、挿絵のトマトスープさんもこのまんががすごい1位と、すごい運命の物語ですね。続けてトマトスープさんの漫画も読みます。2022/12/24