講談社選書メチエ<br> 英語教育論争史

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講談社選書メチエ
英語教育論争史

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065293270
  • NDC分類 830.7
  • Cコード C0337

出版社内容情報



江利川 春雄[エリカワ ハルオ]
著・文・その他

内容説明

明治以来、日本人は英語の習得にずっと悩み続けてきた。小学校の英語授業は是か非か、必要なのは文法訳読か会話か、全員必修は必要か、そもそも外国語は「英語だけ」でいいのか―。「英語科廃止論」の急先鋒・藤村作、「カムカム英語」の平川唯一、加藤周一の義務化反対論、平泉渉「改革試案」の衝撃、筑紫哲也、松本道弘と中村敬の「英語帝国主義論争」。文明開化から、大正期の教養主義、「敵国語」だった戦時下を経て、グローバル化の現代まで、時代の論客たちがぶつかり合う。

目次

第1章 早く始めれば良いのか?―小学校英語教育論争(明治期)
第2章 優先すべきは訳読か?会話か?―文法訳読vs.話せる英語論争(明治‐大正期)
第3章 目的は教養か?実用か?―中等学校の英語存廃論争(大正‐昭和戦前期)
第4章 英語は全員に必要なのか?―「カムカム英語」と英語義務化論争(昭和戦後初期)
第5章 国際化時代に必要な英語とは?―平泉‐渡部「英語教育大論争」(昭和後期)
第6章 外国語は「英語だけ」でよいのか?―英語帝国主義論争(平成期)
終章 そもそも、なぜ英語を学ぶのか?―英語教育論争史が問いかけるもの

著者等紹介

江利川春雄[エリカワハルオ]
1956年、埼玉県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業、神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島大学で博士(教育学)取得。専攻は英語教育学、英語教育史。和歌山大学名誉教授。日本英語教育史学会名誉会長。著書に『近代日本の英語科教育史』(東信堂、日本英学史学会豊田實賞受賞)、『日本の外国語教育政策史』(ひつじ書房、日本英語教育史学会著作賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

16
いくら勉強しても実用場面で日本人の英語は通用しない。三角法を忘れたといって数学能力の未熟が批判される事はないのだが、個人の膨大な学習時間、該教育に係る社会的支出の大きさから、英語教育は明治時代から、常にその効果が論争の種であり続けた。英語と日本語との言語的距離を克服しても実用に至らぬと、時代が変っても英語教育批判が繰り返される。ソ連崩壊で英語の覇権が明らかとなって後、グローバリゼーションに乗り遅れたとの自己批判から、使える英語論が最近は優勢であるが、著者は批判的である、主張は類型的だが首肯すべき所も多い。2023/05/15

Nobu A

9
江利川春雄先生著書9冊目。22年刊行。国民全員が例外なく英語教育に関わり、それについて語る「資格」を持っているのなら、本著は全員が読むべきではないか。明治以降、大正、昭和、平成と若干形を変えながらも本質的には殆ど同じ英語教育論争が繰り返されてきた。令和も必ず蒸し返されるだろう。憧憬と失望が交錯した感情を持ちながら。先人達の慧眼に触れ、不毛とも言える論争史を紐解き、我々は英語と言う言語距離が著しく離れた外国語とどう付き合ってきたのか、そしてこれからどうするのかを考えさせられる。比較対象が少ない稀有な良書。2023/02/27

Riopapa

4
現在の小学校英語などをめぐる論争は既に明治時代にもみられていた。物事に決着をつけない日本人は同じことを何度も繰り返す。2023/05/05

yo_c1973111

3
なぜ英語教育なのか、なぜ期待する成果が上がらないのかを論議して(揉めて)きた明治以降の歴史を著す。著者は英語教員を育成してきた経験が長く、また本テーマ関連書籍を多く上梓してきた権威者だろう。多くの資料調査は歴史の詳細を担保していると思う。ただ腑に落ちないところもある。「英語帝国主義」議論が、アフリカの自治回復時に英国主催議会により纏められた方策に日本の教育方針が似ているからといって「自己植民地化」してきたことによるとは誤謬であろう。政府主導の教育方針政策が問題としても、現場側で有効策を討てるのだろうか。2023/02/11

siomin

2
明治維新以降,教育現場で英語が教えられてきたが,そのなかで様々な論争が行われてきた。英語をいつから教えればよいのか,重視するのは文法か会話か,教養目的なのか実用目的なのか,英語は全員に必要なのか,国際化時代で必要な英語は何か,英語だけを学ぶで良いのか。それらを解説しているけど,明治時代から現代に至るまで,延々と同じようなテーマで論争しているのに辟易します。学生時代に英語をひらすら学んでも英語をきちんと使いこなせるのはごくわずかであるのが現実。今後も「結論の出ない論争」が続くのでしょうね…。2022/11/10

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