出版社内容情報
高里 椎奈[タカサト シイナ]
著・文・その他
内容説明
「灰色の木を、金色に戻す薬を下さい」―約束の合言葉とともに深山木薬店にあらわれた一人の女性客。震える声で薬屋探偵に依頼した内容は、不吉な兆しといわれる「ドッペルゲンガーの謎を解明してほしい」というものだった。彼女を助けるため、リベザルは真相究明に奔走するが、「死んだはずの人間が目撃される」という不可解な事件に巻き込まれ…。待望のシリーズ最新作!!
著者等紹介
高里椎奈[タカサトシイナ]
『銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
58
時代が薬屋さんに追い付いた(時系列的な意味で)!コロナ禍の訪れなかった2020年代とそこで生きる薬屋さん(本当にほっこり)と周りの生き方に癒やされる。そうよね、SNSは今存在してこんなに広がってるんだ。また、今時らしい顛末は何処かほっこり。リベザル、スマホ手に入れてる・・・。2022/09/21
kei302
49
リベザル可愛い~。秋に対する疑惑が全く出てこなかったので、本作は時系列を遡ったサイドストーリーの位置づけでいいのかな?2022/11/17
陸抗
26
待ち望んだ薬屋の新刊。前のシリーズだから、表紙もそちらに合わせたのね。ドッペルゲンガーを見た依頼者の話をきっかけに、死んだはずの人間を目撃した事件に巻き込まれる薬屋。懐かしい展開だし、リベザルが肩肘張ってないのがいいな。リベザルと今回関わった小学生達、今後も付き合いがあれば…って、すぐに成長してく彼等に置いて行かれるか。友達になれたらと思ってしまった。次は怪奇譚かな。2022/09/27
すがはら
20
かなり久々の薬屋だったけど問題なく楽しめました。座木の天然タラシは封印されててちょっと不満でしたが、犬型でうろちょろしてくれたのは大満足でした。犬型で毎日寝てる図が浮かんでデレデレしてました。あとゼロイチが元気そうだったのは嬉しかったです。今回はドッペルゲンガー疑惑からの短時間だけ生き返る故人の真相解明ヘ。上手くつないでスッキリかと思ったけど、子供らがお花を入れに行った時の棺桶空だった疑惑はスルーでしたね。あれは偽装を見逃した方が良い案件だったってことでしょうか。2022/12/11
Tatsuhito Matsuzaki
20
う~ん、薬屋さんが探偵稼業を…しかも店主が妖怪で、イギリス出身の妖精とポーランド出身の精霊の店員がいるって、どんな… と思いつつプロローグの頁を捲ると、独特な世界観と繊細な心情&風景描写に引き込まれました。 読後に気づきましたが、当作品は15作(第二部を含めると23作)も続く人気シリーズで、著者の高里さんは、一回り年下の同郷の女性だったんですね。 #妖怪 #探偵 #薬店 #妖精 #精霊 #薬屋探偵妖怪談 #今日の一冊 #イギリス #ポーランド #茨城県2022/12/03