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出版社内容情報
藤岡 換太郎[フジオカ カンタロウ]
著・文・その他
内容説明
天変地異を駆動する巨大サイクルの根源に迫る!地震、台風、噴火、豪雨…日本に天災が集中するのは、「地球システム」の考え方からみれば必然のことだった。それぞれの天災には周期があり、それらが束になったとき、地球史ではさらなる大激変が繰り返されてきた。では、生物の大量絶滅、超大陸の分裂、スノーボールアースなどのメガ天変地異を起こしてきた究極の要因とは何か?著者ならではの卓見が指し示す、驚きの答え!
目次
序章 天変地異とは何か
第1章 人類が経験した天変地異
第2章 空、海、陸と天変地異
第3章 生物を襲った天変地異
第4章 究極の天変地異
終章 銀河と天変地異
著者等紹介
藤岡換太郎[フジオカカンタロウ]
静岡大学防災総合センター客員教授。1946年京都市生まれ。東京大学理学系大学院修士課程修了。理学博士。専門は地球科学。東京大学海洋研究所助手、海洋科学技術センター深海研究部研究主幹、グローバルオーシャンディベロップメント観測研究部部長、海洋研究開発機構特任上席研究員を歴任。「しんかい6500」に51回乗船し、太平洋、大西洋、インド洋の三大洋初潜航を達成。海底地形名小委員会における長年の功績から2012年に海上保安庁長官表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
118
天変地異、現代は天変地異が多い時代なのかどうなのか比較する年代自体が大きすぎて一体どんなものだろうと読んでみた。天変地異の説明はとてもわかり易く地震や異常気象から大量絶滅まで腑に落ちることが多かった。巨大地震というのは歴史では日本においては江戸時代後期に頻発し富士山も爆発している。それは地球の長い歴史のスケールではほんのわずから点に過ぎない。その点がそのまま間を置くのかそれとも線になるのか温暖化の影響は計算できてももう防ぎようはほとんどないのではないか、そんな不安とあきらめを感じながら読み終えた。2022/11/21
きみたけ
68
天変地異に周期があるとか考えたことがなかったのでとても新鮮でした。著者は静岡大学防災総合センター客員教授の藤岡換太郎先生。「しんかい6500」に51回乗船し、太平洋・大西洋・インド洋の三大洋初潜航を達成。地震・台風・噴火・豪雨、日本に天災が集中する仕組みを解説。生物の大量絶滅、超大陸の分裂、スノーボールアースなどのメガ天変地異を起こしてきた究極の要因とは何かを解き明かした一冊。最後は銀河にまで話題がおよび面白かったです。2023/04/13
ちゅんさん
46
はじめてのブルーバックス、とても読みやすかった。が、著者の本来の専門からは外れていることもあってか内容が薄いというか、一生懸命調べて想像を膨らませて書いた感が否めない。そのためテーマや書きたいことがぼんやりしているように感じた。やはり本は著者の止むに止まれぬ熱い思いを読みたいし感じたい。2022/10/04
yyrn
36
これまで、類似の本はたくさん読んできた。それなのにまたこの手の本を読むのはなぜか?最新の情報や知見がそんなに知りたいか?震災の苦い経験がそれを求めるのか?自分でもうまく説明できないが、とくかく気になるのだ。この世界が、日本の将来がどうなってしまうのか?これからも食うに困らないほどの農作物や海産物を人類は手に入れられるのか?食糧を求めて他国を侵略することなど起こってほしくないが、この本に書いてあるような大災害に見舞われたら、人類にはどんな救済のシナリオが用意されているのだろう?▼南海トラフ連動型の大地震と⇒2022/11/29
ta_chanko
29
天変地異の原因は何か。マントルの対流によるプレートの動きと、それによって引き起こされる大規模な火山噴火や地震、二酸化炭素の増加。超大陸の誕生による海流の消滅による寒冷化。ミランコビッチ・サイクルによる太陽エネルギーの変化。さまざまな要因が重なって、温暖化(海進)や寒冷化(氷河期・スノーボールアース)が引き起こされる。一定の力が加わり続けることで、突如地球環境が激変する。そのサイクルは3000万年?人類の歴史は、長大な地球の歴史の中の、ほんの一瞬にすぎない。2023/09/06