出版社内容情報
残忍な男によって、目の前で妻と娘の命を奪われたユ・ミョンウ。犯人は捕まらず、未解決のまま15年を迎えた。犯人が古書に異常な執着を持っていることを見抜いたユ・ミョンウは、犯人をおびき出すために古書だけを扱う〈記憶書店〉を開店した。そこに現れた4人の怪しい客。「この中に犯人がいる」と確信し、調査をはじめるが……。
家族を失った怒れる男のかつてない復讐劇が、いま始まる。
内容説明
残忍な男によって、目の前で妻と娘の命を奪われたユ・ミョンウ。犯人は捕まらず、未解決のまま15年を迎えた。犯人が古書に異常な執着を持っていることを見抜いたユ・ミョンウは、犯人を誘き出すために古書だけを扱う“記憶書店”を開店した。そこに現れた4人の怪しい客。「この中に犯人がいる」と確信し、調査をはじめるが…。家族を失った怒れる男のかつてない復讐劇が、いま始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
22
副題その通りの内容ですね。家族を殺された男の壮絶な復讐劇。韓国人好きそうだ。2024/07/10
みなみ
13
シリアルキラーに妻子を殺された大学教授が15年の年月を経て復讐しようとする。連続殺人犯が古書を愛する設定がなかなか無さそうでおもしろい。大学教授は犯人を捕まえるために古書店を開く。主人公視点と犯人視点の二元中継になっていて、犯人(ハンター)が作中に登場する誰なのか?というのが謎要素。物語の構成そのものはシンプルで、残酷描写はあるが読み進めやすく盛り上がる一冊だった。それにしても犯人のシリアルキラーっぷりの描写がむごたらしくてこわい。2024/03/20
スイ
12
妻子を殺された男が、古書に執着している犯人を誘い出すために古書店を開く、という新鮮な始まり。 怪しい客の内の誰が犯人なのかももちろん面白いのだけど、復讐が中心だと苦い後味になりそうなところが意外な読後感だったのが一番面白かった。2023/09/17
しゅー
9
★★最近読んだエッセイで「日本は輸出がヘタ」という指摘があった。国内市場だけで、ある程度商売できてしまうのが仇となるのだ。その点、韓国はエンタメの輸出が得意である。本書もうまくローカル色を消していて本当に読みやすい。古書ネタだけマニアックだけど、そこは分からないなりに楽しめるギミックだから大丈夫。冒頭から主人公が復讐のために殺人鬼をおびき寄せるというシチュエーションが魅力的である。容疑者の範囲が早々に絞り込まれることでミステリとしての楽しみも増す。ただ、終盤に韓国映画っぽい過剰さが出て少し引いてしまった。2023/10/24
ふみえ
8
犯罪物の韓国映画はけっこうエグいので、期待値が高まった。帯に惑わされた自分が悪いが、“火曜サスペンス“だと思えば良いとする。2023/07/24