出版社内容情報
NHKミャンマープロジェクト[エヌエイチケイミャンマープロジェクト]
著・文・その他
内容説明
19歳の死の謎、軍の暴走…デジタル調査が暴く「真実」。“忘れられゆく戦場”の実態とは―。
目次
プロローグ 誰も現地に行けなくなった国際報道の現場
第1部 真相はSNSの海にあり?
第2部 オールドメディア、「報道革命」への挑戦
第3部 「デジタルハンター」成長記
第4部 OSINTで「軍の闇」を暴け!
エピローグ 2月24日にすべてが変わった
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aby
5
コロナ禍で現地取材できないなかで,ミャンマー情勢のNHKスペシャルが3本作られた.それを可能としたのは,オープンソースの映像や情報を分析するOSINTで,いつ,どこで,何を,誰が,なぜ撮影・発信したのか,事実を確定してきた.何より「誰でもカメラマン」となれるデジタル技術の確立により,映像として証拠を保全できるようになった.◆SIGINT, HUMINT, OSINT なんて軍オタくらいしか使わなかった用語が,一般書で使われているとは.OSINT は,報道の新しいツールとして使われていくのだな.2022/07/01
みさと
4
コロナ禍で現地取材に行けなくなったNHK国際報道の現場。挑戦したのはOSINT(オシント)と呼ばれる手法。ネット上の情報、SNSに投稿された画像や動画、地図情報、衛星画像など誰もがアクセスできる公開情報を使って、戦地などの殺戮の実態や権力が隠そうとしている「不都合な真実」の実態に迫る。その手法の先駆者、国際的な調査集団べリングキャットに学びながらミャンマーの軍事クーデターの真相を解明しようとする。「公式発表」とは異なりデモ鎮圧のために実弾が使用されたこと、19歳の女性が後頭部を撃たれて殺された真相に迫る。2022/08/10
takao
3
OSINT Open Source Intelligence、べリングキャットなど2022/08/24
yurari
2
今までのように現地取材が出来なくなったNHKの取材班。公開データやオンラインインタビューを活用した新しい報道の形を模索する。OSINT(公開情報を元に事件の真相を解明する手法。調査報道革命、報道革命とも呼ばれてきた)という手法を本書で初めて知った。この手法を使って国際的に活動しているのがべリングキャット。彼らのスクープは調査報道の最前線とも呼ばれる。べリングキャットのメンバーは、ジャーナリズムの経験がなくとも仲間としてつながり、互いの得意分野を活かしながら情報交換し、問題解決する。2022/08/21
mari
1
4/10点2022/12/18
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- 和書
- おばけのしかえし