出版社内容情報
文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は、未開の大地でいかに生きたか。
私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ、
十勝は、私たちを容易に受け入れてはくれない。
信仰心に支えられながら晩成社の仲間をともに厳しい北の日常を生き抜く若き女性カネの肖像。
内容説明
依然としてオベリベリでの生活は苦しい。初めての豊作を喜ぶのもつかの間、借金を返済するため上納分を取られる。入植した家は当初の十三軒から六軒に減っていた。「晩成社」幹部チーム三人の間に不協和音が流れる。美しく神々しい北の大地で、それでもカネはたくましく生きる。史実を基に描いた感動長編。
著者等紹介
乃南アサ[ノナミアサ]
1960年東京生まれ。’88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。’96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、’16年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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