出版社内容情報
真田幸村は本当に日ノ本一の兵(つわもの)だったのか。思いもよらぬ着想から描かれる戦国六大合戦の裏側。
「火、蛾。」桶狭間の戦い
策士たちが裏の裏を読み合う壮絶な頭脳戦、心理戦の先にある驚愕のラスト。
「甘粕の退き口」川中島合戦
優れた武将だけが持ち得るカリスマ性とは何か。
「幽斎の悪采」本能寺の変
失敗すれば平然と切り捨てる信長の下で心身ともに追い詰められていく幽斎と光秀。
「槍よ、愚直なれ」賤ヶ岳の戦い
加藤清正のラブロマンスを軸に、従来の武張ったイメージを覆す。
「怪僧恵瓊」関ヶ原の戦い
歴史を読み替え、いかに合戦を避けるかが物語を牽引する異色作。
「日ノ本一の兵」大坂の陣
家康、秀忠父子を翻弄した知将・真田昌幸の息子、幸村は何者だったのか。
内容説明
「俺は戦で必ず手柄を立てる」将来を女に誓った男は、だが乱世にはびこる裏切りや駆け引き、謀略に翻弄され、命と心を磨り減らしていく。桶狭間、川中島、本能寺、賎ヶ岳、関ヶ原、大坂の陣。戦国の節目となった六つの戦いを舞台に、野望を抱き、復讐を図り、非道に生きた侍たちの苦闘を描く、粒揃い歴史連作集。
著者等紹介
木下昌輝[キノシタマサキ]
1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。’14年に単行本として刊行された同作は、第152回直木賞候補となり、’15年第2回高校生直木賞、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞を受賞。同年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)、’19年『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞、’20年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞、第26回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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