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出版社内容情報
土屋 健[ツチヤ ケン]
著・文・その他
群馬県立自然史博物館[グンマケンリツシゼンシハクブツカン]
監修
内容説明
カンブリア爆発からペルム紀の大量絶滅まで!約40億年前に、原初の生命が誕生した。やがて生命はあしをもち、眼をそなえ、多様性を増した。植物が陸上に進出し、動物もそれを追うように陸上へと世界を広げた。生命の多様化と絶滅のダイナミックなドラマを豊富な化石写真とイラストで綴る―!
目次
第1章 始まりの時代(最初の時代;議論を呼ぶ“最古の化石”たち ほか)
第2章 爆発的進化の時代(古生代の始まり;立体化し、硬質化する ほか)
第3章 先駆者たちの時代(生物大多様化事変;覇者の生き残り ほか)
第4章 革命の時代(“景色”の変化;変わるもの、変わらぬもの ほか)
第5章 終焉の時代(超大陸パンゲア;進化の目撃者 石炭紀編 ほか)
著者等紹介
土屋健[ツチヤケン]
オフィスジオパレオント代表。サイエンスライター。日本古生物学会会員、日本地質学会会員、日本文藝家協会会員。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科修了。修士号取得(専門は地質学、古生物学)。科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て2012年に独立し、現職。2019年、サイエンスライターとして初めて、日本古生物学会貢献賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
107
古生物学とは化石から生命の歴史を解き明かす科学。40億年の生命の進化、全3巻シリーズの1巻目。古生代編。約5億3900万年前のカンブリア紀から現代までを3つに分け、約2億9900万年前ペルム紀までの古生代の代表的な生物を、カラーのCG画像を多く用い、生命の歴史の流れが理解しやすい。現代から時代を遠く遡るにつれ、奇妙な形態の生物が生まれては絶滅していったことを知る。カンブリア爆発は眼の誕生によって起こったことや、5億年前には神経が現生種に近いレベルであった、デボン紀から景色が緑色になったことなどを知った。2022/10/07
ホークス
47
2022年刊。新たな発見や学説を盛り込んでいて、写真とイラストも充実。幾つかの種族を深掘りしているのも楽しい。最初の覇者アノマロカリスの口は、意外と硬い物が苦手だったらしい。後にはプランクトン食の種も現れる。今もそれなりに繁栄している頭足類(イカ・タコ)は、多様な貝殻で浮き沈みをコントロールしていた。三葉虫類は大繁栄した後、防御のためトゲだらけに変わってしまう。我らが脊椎動物は長らく下積みだったけど、やがて強力な捕食者を次々と輩出。上陸した後も暴君的で、中生代の恐竜につながっていく。やっぱり血は争えない。2022/09/30
テト
32
地球上の生物の進化のお話はおもしろいのですが、いつも登場生物の多様さと名前に混乱してしまい、世紀の名前もなかなか覚えられないでいましたが、今回この本では特に古生代に注目してじっくりと知ることが出来ました。特にほとんど全ての古生物の想像図のイラストだけでなく、化石標本もひとつひとつ提示していて、またまだ続くであろう古代の生物への研究と推測の楽しさを一緒に感じることが出来ました。2023/07/31
minochan
26
古生物の解説はその化石の写真や想像図が多くてナンボ。その点でこの本には大満足。22年に出た本だけあって情報が新しいのもうれしい。16年にみつかった37億年前のストロマイトらしき構造物に関する話題など。アノマロカリスが複眼だったり、三葉虫のような硬いものはかじれなかったりすることも知らなかった。ディメトロドンは安定のかわいさ。2024/05/26
まいこ
26
捕食せず動く必要もなく、左右相称ではなかったエディアカラ生物、恐竜の1.6倍もの時代を生きた三葉虫、カンブリア爆発も。絵がすごくきれい。もうすぐ、VRでこういうの楽しめるようになるんだろうか?ジュラシックパークみたいなテーマパークを自宅で楽しめるようになるかな。自分は石炭紀を見たい。高層ビルほどの樹高のシダ植物の森に、巨大な昆虫が飛び交う。70cmのトンボが向かってきたら恐怖だろうな。2022/09/19