講談社学術文庫<br> 儒教・仏教・道教―東アジアの思想空間

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講談社学術文庫
儒教・仏教・道教―東アジアの思想空間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065281345
  • NDC分類 124.1
  • Cコード C0114

出版社内容情報

儒教と道教、そして仏教。この三つの異なる宗教は、長い歴史のなかで渾然と併存してきた。
そのような不思議な思想空間は、なぜ、いかにして成り立っているのか。
死生観、自然認識、民間信仰などの視点から、衝突・妥協・調和を繰り返すダイナミズムをとらえる意欲作。
矛盾しながら共存する東アジア的宗教の本質を、シンクレティズム=習合というキー概念から鋭く分析し、
軽妙な筆致でやさしく語る!

◇本書「はじめに」より―
シンクレティズムとは「ごたまぜ」という意味である。儒教と仏教と道教がごたごたまぜ
まぜになっている。純粋ではない。けれどゆたかさがある。そしてこれこそが宗教というも
のの現実の姿ではないか。

◆主な内容
第1章 シンクレティック東アジア―宗教の実像を求めて
第2章 かばいあう親子のどろぼう―情にあふれ馴れあう心性
第3章 翼をなくした天女たち(上)―ユーラシアの西から東へ
第4章 翼をなくした天女たち(下)―孝との調和と相克
第5章 福禄寿、怨恨、呪殺―心がすさむとき求められるもの
第6章 草も木もみな仏になる―宗教をぬりかえる自然認識
第7章 スモモの下で世直しがはじまる―くりかえされる予言の力
第8章 彼らに永遠の休息をあたえたまえ―湿潤温暖地域の死生観
第9章 東アジアの思想空間へ―思想を生みだす時と場所

内容説明

儒仏道、本来はまったく異なる宗教であったこの三者は、長い歴史の中で渾然と溶けあいながら、不思議な思想空間を成り立たせてきた。死生観、自然認識において衝突・妥協・調和を繰り返し、特異な民間信仰を生み、矛盾しつつ共存する東アジア的宗教の本質を、シンクレティズム=習合というキー概念から鋭く分析。軽妙な筆致でやさしく語る意欲作!

目次

第1章 シンクレティック東アジア―宗教の実像を求めて
第2章 かばいあう親子のどろぼう―情にあふれ馴れあう心性
第3章 翼をなくした天女たち(上)―ユーラシアの西から東へ
第4章 翼をなくした天女たち(下)―孝との調和と相克
第5章 人を呪わば穴ふたつ―心がすさむとき求められるもの
第6章 草も木もみな仏になる―宗教をぬりかえる自然認識
第7章 スモモの下で世直しがはじまる―くりかえされる予言の力
第8章 永遠の休息をあたえたまえ―湿潤温暖地域の死生観
第9章 東アジアの思想空間へ―思想を生みだす時と場所

著者等紹介

菊地章太[キクチノリタカ]
1959年、横浜市生まれ。筑波大学大学院博士課程中退後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院(現、Institut Catholique de Toulouse)留学。現在、東洋大学教授。比較宗教史専攻。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

16
シンクレティズム(習合)をキーワードに、東アジアの信仰、儒仏道の三教を切り離さずごちゃ混ぜのままその諸相を解説してみようという試み。天使、天女と翼の話(ただ羽衣伝説は中国にもあったような気がするが)、日本式仏教を日本式カレーに例える例え方、李姓の反乱者の話が面白い。本書では著者の専門の限界もあってか朝鮮半島の状況にほとんど触れられていないのが残念。2022/10/01

ちぃ

4
読みやすい学術的エッセイ本。細かな指摘が多く勉強になりました。2024/01/28

フクロウ

2
儒教、仏教、道教。いずれもよくわからない。岡本亮輔の神道、仏教、スピリチュアルの棲み分けはよく分かったが、それもまた仏教の一面に過ぎない。菊地章太が指摘するように、儒教、仏教、道教も上の社会階層の人々たちからすれば、あるいは学者からすれば、明瞭に区別できるのだろうが、下の社会階層の人々あるいは実践からしたら、融合癒着し区別がつかないに違いない。ちょうど私と同じように。シンクレティズムはクライエンテリズムと共に、小林正弥の政治理論の鍵概念である。2023/08/11

2
講談社学術文庫って、こんなチャラかったっけ?2022/12/08

石橋

1
前半の軽佻な文体がつらかった。仏教・儒教・道教がごちゃ混ぜという宗教概念はとてもリアルでしっくりきたけれど、なんとなく記述がアンバランス。面白い視点なのでもっと深く知りたい。2023/06/01

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