ブルーバックス<br> 地球温暖化はなぜ起こるのか―気候モデルで探る過去・現在・未来の地球

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ブルーバックス
地球温暖化はなぜ起こるのか―気候モデルで探る過去・現在・未来の地球

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065280812
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C0244

出版社内容情報

地球温暖化、そして「気候変動」は、どうすれば解明することができるのか? 

2021年、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士。
この受賞は、「気候システム」という複雑系の物理分野に贈られた初のノーベル賞でもありました。

その「気候システム」という遠大な謎への挑戦が、本書では詳細に語られます。

真鍋先生が初期の研究で用いた大気層を18層に区分、その放射・対流を計算する「1次元鉛直モデル」からはじまり、成層圏までを、さらに雲による太陽放射の反射率の変化、陸上と海上の違い、極域での氷の面積の変化、緯度・経度による変動や季節要因による変化。さらには、海洋の対流による深層への熱の移動、そして土壌や河川における水の移動まで、2万年前の古気候を再現するというプロジェクトから始まった気候システム解明への挑戦は、その努力によって精緻なシミレーションを可能としました。

この研究の成果は、非常に高い精度で「地球温暖化」の予測を可能にしていることも知られています。
シミュレーションの中で、CO2の濃度を変化させていったときに、どのような結果が表れるのか。
その結果は、カラーの図とともに本書の随所でていねいに解説されています。
地球温暖化とはなにか? それは、どう考えるべきものなのか? 
いま大きな科学、社会的な関心事でもある地球温暖化についても、深い理解を得ることができます。

本書は、プリンストン大学での真鍋博士の講義をもとに構成されています。
また、本書の監訳を担当した、増田耕一博士、阿部彩子博士も、真鍋先生が1983年に東京大学で行った講義や、その講義録で学んだ研究者でもあります。

「気候システム」という大きな謎、そして地球温暖化という人類的な問題に挑む科学者の探求の軌跡として、21世紀を生きる私たちにとって必読の科学書の登場です。

内容説明

気候という複雑系の解明に挑む数値シミュレーション。初期のモデルから全球的な結合モデルへの発展。そして、真鍋博士の行ったCO2濃度倍増実験では、地球の気温や水循環にどんな変化が起こったのか?地球温暖化、そして気候の変動はいかに理解されるのか、真鍋博士の研究を詳細に紹介した初の解説書。

目次

第1章 はじめに
第2章 初期の研究
第3章 1次元モデル
第4章 大循環モデル
第5章 初期の数値実験
第6章 気候感度
第7章 氷期・間氷期の比較
第8章 気候変化における海洋の役割
第9章 寒冷な気候と海洋深層水の形成
第10章 地球の水循環はどう変わるか?

著者等紹介

真鍋淑郎[マナベシュクロウ]
1931年、愛媛県生まれ。プリンストン大学上級気象研究者、海洋研究開発機構(JAMSTEC)フェロー。東京大学数物系研究科地球物理専門課程博士課程(気象学)修了。理学博士。1958年、米国気象局(現:米国海洋大気庁)で気候モデル研究に従事するため渡米。その後、プリンストン大学客員教授を兼任。1983年には、東京大学でも講義を行っている。1997年、日本での共同プロジェクトにおいて地球温暖化予測研究領域・領域長に就任。2001年に再び渡米し、プリンストン大学客員研究協力者を経て、現職。2021年ノーベル物理学賞を受賞

ブロッコリー,アンソニー・J.[ブロッコリー,アンソニーJ.] [Broccoli,Anthony J.]
米国、ラトガース大学環境科学部環境・生物科学科特別教授。1977年、ラトガース大学卒業、気象学専攻。同大学博士号取得(環境科学)。主な研究テーマは気候力学。気候系の数値モデルを用い、過去と未来の気候の変化、そのメカニズムの研究を行う。米国海洋大気庁/地球流体力学研究所(GFDL)、ラトガース大学環境科学部教授、ウッズホール海洋研究所非常勤研究員などを歴任し、現職

増田耕一[マスダコウイチ]
立正大学地球環境科学部環境システム学科教授。専門は大気水圏科学、とくに全地球規模のエネルギーと水の循環。東京大学理学部地球物理学教室助手、東京都立大学理学部地理学教室助教授、海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター水循環プログラムサブリーダーなどを経て、現職

阿部彩子[アベアヤコ]
東京大学大気海洋研究所教授。東京大学大学院理学系研究課地球物理学専攻、スイス連邦国立工科大学(ETH)地学科博士課程、博士号取得(Dr.Sc.Nat)。東京大学気候システム研究センター助手、准教授を経て、現職。1998‐2001年には、真鍋博士とともに共同プロジェクトでの古気候研究グループ長も務めた。猿橋賞、欧州ミランコビッチメダル、日本学士院賞などを受賞

宮本寿代[ミヤモトヒサヨ]
お茶の水女子大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。