出版社内容情報
堂場 瞬一[ドウバ シュンイチ]
著・文・その他
内容説明
昭和45年3月。友人の息子が自殺。その葬儀の場で刑事の高峰は公安の海老沢と久しぶりに再会し、ともに自殺の原因を探り始める。当初、個人的な理由によるものと思われたが、その死の背後にあったのは国を揺るがす巨大スキャンダル。二人は、正義を貫く戦いに挑む。「日本の警察」を描く大河シリーズ第三弾!
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
503
昭和の警察と刑事シリーズ最終編。定年(当時は55だったんだ)まであと2年を切った高嶺と海老沢。同じく幼なじみの小嶋の息子が自死したというニュースが入り、ふたりがその自死の真相を解明するうちに…。後半になるとなにやらわたしも子どものころに見聞きしたリアル事件も差し込まれ、最後まで主人公たちと一気に駆け抜けた。ラストがまた読者に投げっぱな気もするが、これが平成編への道筋なのだろう。堂場さんが描きたかったという警察の大河ドラマ、時間を経て最後まで読み届けたい。2025/09/03
KAZOO
101
堂場さんによる昭和の時代における刑事の生き方を書いた 三部作の最後は昭和45年です。友人の息子が自殺をしてそこで今までに出てきたやはり友人の公安にいる人物と会い主人公はその原因を一緒に調べ始めます。理事官となっている主人公はその自殺の裏にあるのが大きな事件のもととなっていることを突き止めます。むかしの公安の人物が政治家となっていてその黒幕ですが、以前からつながりのあった検事にその資料を渡します。最後にはよど号ハイジャック事件が起きます。次はないのでしょうね。平成の時代は政治家と記者の対決の三部作ですね。2023/02/04
あすなろ@no book, no life.
96
刑事シリーズ3部作最終巻。良い意味でいつもの堂場氏との筆とは異なる気がする。俗にいう政治の季節の終焉の頃、登場人物達の55歳定年が見えて来た頃の事件が描かれている。その内の1人の息子の自死から展開する今回巻。戦前・戦中・戦後と生きたこの3人が駆け抜けた時期というのは、日本史上、自分達よりも激しい変化と混乱に相対してきた世代がいただろうかと1人の登場人物に語らせるが、確かに言われてみればそのとおりであり、珍しいこの時期の警察小説を3巻に亘り堪能させて頂いたのである。2023/05/06
えみ
68
ここに描かれていたのは凄い刑事なんかじゃない。苦心惨憺と刑事の道を歩んできた信念に生きる2人の男の姿である。『日本の警察』シリーズ第三弾。時は流れ、理事官になっていた捜査一課の高峰靖夫と公安一課の海老沢六郎。守るべきものは個人か国か。例え相容れなくても彼らには自分の「正義」に正直でいてほしい。戦中戦後と、昭和時代を警察官として生きてきた各々の「正義」への思いは、読了した今だからこそ心に深く染み入る。前作で決意の決別をした2人が友人の息子の訃報を切っ掛けに再会するが…。これぞ警察小説の原点、一貫した正義だ!2022/06/19
Makoto Yamamoto
24
戦後も終わって安定してきた日本が背景。 海老沢、高峰ともに出世の階段を上がり、定年間近。 こんな中学生時代の友人小嶋の一人息子が自殺する。 その背景を織っていくうちにとんでもないことに巻き込まれていく。 実際に当時起きた事件も取り込み、すっと読み終えることができた。この続きも読んでみたいと思う。 2024/10/13




