出版社内容情報
これは、日本の未来に対する警告である。
感染者、重症者、死者、最多更新。最凶の新型コロナウイルス・東京株が蔓延した未来。政府は東京を見捨てる決意をした!
令和4年。新型コロナは再び変異を起こし、東京固有の株が猛威を振るっていた。大量の感染者。死者。なすすべがなくなった政府はいよいよ、「東京逆ロックダウン」、すなわち感染者を残し、東京都民を全国に分配し、東京をロックダウンすることを決意する。しかしろくな学歴もなく、正社員の立場も失い、漫画喫茶に寝泊まりしている主人公のイサムは政府の避難指示を受け取ることができず、東京に取り残されることになってしまった。
山本周五郎賞候補、大藪春彦賞受賞、業界最注目作家、初の文庫書下ろし。
内容説明
令和四年。過去最高の重症者数と死者数を更新した新型コロナウイルスは、「東京株」と名付けられた。政府は首都を見捨てる、「東京逆ロックダウン」という政策を打ち立てる。だが一部、制度の瑕疵により、脱出できずに東京に取り残された人々がいた。絶望と混乱の末に、彼らが見たものとは―。
著者等紹介
赤松利市[アカマツリイチ]
1956年香川県生まれ。2018年「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。’20年『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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