講談社文庫<br> 夢介千両みやげ 完全版〈下〉

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講談社文庫
夢介千両みやげ 完全版〈下〉

  • 山手 樹一郎【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065273067
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

宝塚歌劇 雪組公演 原作!

宝塚大劇場 2022年3月19日(土)~4月18日(月)
東京宝塚劇場 2022年5月7日(土)~6月12日(日)
主演:彩風咲奈、朝月希和
痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇団雪組により舞台化!

お人好し夢介の親切心と、”おらんだお銀”の異名で鳴らしたお銀の気性の激しさが、騒動を呼び寄せる。遊び人の若だんな伊勢屋総兵衛をはじめ、とりまき連中も厄介事を持ってくる。降りかかる難題に、鷹揚に立ち向かう夢介。その大きさに誰もが魅せられ、お銀とも同居を始めたが、ツンデレ”夫婦”は、いまだ一線を越えられず……。
女房にするとかたく約束した札つきお銀を、夢介はおやじさまに会わせるが!?
続編『夢介めおと旅』を併録した「夢介シリーズ」完全版!

内容説明

お人好し夢介の親切心と、“おらんだお銀”の異名で鳴らしたお銀の気性の激しさが、騒動を呼び寄せる。遊び人の若だんな伊勢屋総太郎をはじめ、とりまき連中も厄介事を持ってくる。降りかかる難題に、鷹揚に立ち向かう夢介。その大きさに誰もが魅せられ、お銀とも同居を始めたが、ツンデレ“夫婦”は、いまだ一線を越えられず…。女房にするとかたく約束した札つきお銀を、夢介はおやじさまに会わせるが!?魅力満点の人物たちが織りなす波瀾万丈の物語。続編「夢介めおと旅」を収録した完全版!

著者等紹介

山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
1899年栃木県生まれ。明治中学卒業。博文館の編集者だった1933年「サンデー毎日」の大衆文芸賞で佳作となり、これ以来山手樹一郎を名乗る。’39年、博文館を退社、長谷川伸の門下に。翌年にかけ新聞に連載した『桃太郎侍』が成功を収める。以後、大衆の求める健全な娯楽作品を次々書き、貸本屋で第1位の人気を得た。『夢介千両みやげ』は戦後日本の心を潤した代表作である。’78年逝去。他作品に『遠山の金さん』『崋山と長英』(野間文芸奨励賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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旗本多忙

17
上巻の出だし辺りでは、お銀を巾着切りと見破って、百姓は仮の姿で夢介は常人にはない不思議な力を持っているのかと思っていた。窮地に立つこと度々あれど、いつもヘコヘコ謝り、何かと金を出しまくった。下巻になっても、妬き餅焼きのお銀をなだめるばかりで、悪党にもやられっぱなしだ。人が良いも程々にして欲しいね。同じことの繰り返しばかりだ。小僧の三太の態度も好きになれなかった。著者の侍ものは色々読んで、どれも好きだが、この作品は特にしつこい事の繰り返しで、とくに下巻は自分的にいやだったな。2023/01/22

るか

2
★5 GHQも認めた大衆娯楽小説。まさにまさに。唐突な打ち切り加減が悲しい。最後まで夢介とお銀の旅路を見たかった!2022/03/01

とり

1
雪組公演の予習のため読みましたが、まるでラノベのような読後感でした。どのキャラクターもキャラが立っていて、上下巻なのにサクサク読めてしまう〜!おもしろ~い!お銀ちゃんがヤンデレというか、すぐに出刃包丁持ち出しがちなので思わず笑ってしまいました。夢さんの包容力がありすぎる。どっからどう見ても夫婦なんだが、なかなか夢さんが夫婦になるには厳しくてねえ、お銀ちゃんも大変ねえ…。雪組のキャストで脳内再生されるので大変楽しかったです!2022/06/26

花音

0
良からぬ思惑や過去を抱えた人物が夢介と関わることによって感化され、あるいは成敗され、あるいは惚れ込み、その度にお銀が嫉妬の焔を燃やし……という展開が上巻の「伊勢屋編」「浜路編」「春駒太夫編」から繰り返されるうち、いろいろ放ったらかしにしたまま唐突にめでたしめでたしで終了した一話完結もののテレビドラマのような印象。戦後の日本に明るさを、人々に元気を!というコンセプトで書かれた連載小説と伺って納得です。舞台編は一ツ目の御前や悪七の描かれ方など、現代のファンに合わせて改変された所が結構あるのだなと感じました。2022/11/24

てんこ

0
一ツ目の御前とちゃんと決着をつけるのかと思っていたらそうでもなかった。めおと旅の方もこれで終わりなのかな?という感じだけど戦後に暗い世の中に明るさを、という大衆小説としての目的は十二分に果たしていると思う。肩の力を抜いて楽しめた。2022/04/29

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