マガジンエッジコミックス 薔薇十字叢書 中禅寺先生物怪講義録 〈０５〉 - 先生が謎を解いてしまうから。

志水アキ/京極夏彦

講談社（2022/02発売）

• サイズ コミック判／ページ数 160p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065268483
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

志水 アキ［シミズ アキ］
著・文・その他

京極 夏彦［キョウゴク ナツヒコ］
企画・原案

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[雪紫]

半殺し、どっからどう見ても暗号にしか見えない楽譜・・・コナンかよ！　は、さておきあらら、栞奈ちゃん（苦笑）。ある種の自業自得感はあるけど、まあ、頑張れ。京極堂も手伝ってくれるさ（笑）。

2022/02/20

[雨]

今回は謎解き、学校の怪談など。巻を追うごとに面倒見の良さが明らかになっていく中禅寺先生😂 このシリーズはほのぼのしてていいね。

2022/02/20

[へくとぱすかる]

読んでから気がついた。４巻を飛ばしてしまいました！　でも物語は一冊の中で完結していましたからドンマイ。表紙でわかるように、後半は階段の数の増減、つまり学校の怪談ネタです。では前半は？　「死神の楽譜」という奇妙な楽譜にまつわる怪異（もちろん謎が解かれるわけだが）の物語。つくづくこの作品世界が戦後まもなくであることを再認識させられます。日下部さんだって実は思春期に戦争を経験した世代。今の高校生からみれば曾祖母くらいに当たるかも。木造校舎の描かれ方にもそれを感じます。実際は当時もコンクリート校舎もありました。

2025/04/30

[花乃雪音]

「おみくじと運勢」では条件付き確率というよりモンティ・ホール問題をおみくじにうまく取り込んでいた。ただ、中禅寺の説明だけで理解するのは難しい。もち米の潰し方を「はんごろし」「みなごろし」と大阪でも言うので作中の会話だけで徳島出身と推理するのは早計に思える。次第に心霊探偵に仕立てられる栞奈だがその過程における中禅寺兄妹はほんと似たもの兄妹だった。

2022/08/18

[まるぷー]

御神籤の吉凶は指針であって内容を読み戒め省みることが重要だとなるほど。徳島県の「おはぎ」の呼び名が恐ろしい。楽譜の暗号に隠された恋物語。時代設定が終戦直後ならではの話になる。夜に増える旧校舎の階段のトリック。心霊探偵栞奈の活躍だが、それよりも中禅寺先生が秘密部屋が侵されるのを懸念する姿が悩ましい。

2022/06/16