講談社文芸文庫<br> 半島

個数:
電子版価格
¥2,299
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文芸文庫
半島

  • 松浦 寿輝【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 講談社(2022/01発売)
  • 文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 44pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月25日 07時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065266786
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

勤めていた大学に辞表を出し、寂れた島に仮初の棲み処を求めた迫村。月を愛でながら己の影と対話し、南方から流れついた女と愛し合い、地下へ降りて思いがけぬ光景を目にし、現実とも虚構ともつかぬ時間が過ぎていく。この自由も、再生も、幻なのか? 耽美と迷宮的悦楽に満ちた傑作長篇。読売文学賞受賞作。

内容説明

ある半島と橋でつながる、寂れた小さな島。勤め先の大学に辞表を出した迫村は、かつて訪れたその島に漂い流れるように仮初の棲み処を定めた。月を愛でながら己の影と対話し、謎めいた女と愛し合い、かつての教え子と再会し、地下で思いがけない光景を目にする。虚と実が渾然とした時間の流れの中で、行き着いた先は―。迷宮的な悦楽と思索に満ちた傑作。読売文学賞受賞作。

著者等紹介

松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954・3・18~。詩人、小説家、批評家。東京生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒業、同大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程中途退学。パリ第3大学博士学位取得。東京大学教養学部外国語科助教授等を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻教授。2012年3月、退官。1988年『冬の本』で高見順賞、95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、『平面論―一八八〇年代西欧』で渋沢・クローデル賞平山郁夫特別賞、2000年『知の庭園』で芸術選奨文部大臣賞評論等部門、同年「花腐し」で芥川賞、2005年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、『半島』で読売文学賞、2009年『吃水都市』で萩原朔太郎賞、2014年『afterward』で鮎川信夫賞、2015年『明治の表象空間』で毎日芸術賞、2017年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、2019年、日本藝術院賞、同年『人外』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

23
 リアルな現代社会と橋一本でしかつながっていない「半島」という異世界で、中年の元大学教授の体験が綴られる。そこで作者は空間や時間、人間関係も歪ませ、異化していく。思いもよらない場所と場所がつながり、過去、現在、未来の区別も曖昧になる。そして、登場人物たちの人間性も不確かになっていく。何が書かれているのかなどと、理解しようとすると、罠にはまる。理解するのではなく、ただ体験すればよいのだ。実に得難い体験が得られるから。松浦さんの作品、好きだな。2024/07/18

しずかな午後

9
大学教員を辞めたひとりの中年男、彼が向かったのはかつて一度訪れたことのある寂れた半島の町。美しい海を眺め、酒肴と温泉を楽しみ、不思議な美女や饒舌な老人たちと語らい、秘密めいた地下道を逍遥する。まるで仙境のようなその土地で、男は俗世の垢をすすぎ、当てどなくゆるやかに日々を過ごす。…というのが前半で、徐々に女や金やらの生臭い話題が多くなり、気づけばどんどん嫌な話になってくる。怒り、恐れ、そして虚無に追い詰められた男は、ついに越えてはいけない一線を越える。「小人閑居して不善をなす」といってよいか。2024/07/01

かずぺん

5
不思議な展開の小説でした。不快感は無く読み進めました。何かわからないけど心に残りました。2022/04/18

ぬう

4
すごく良いたゆたうかんじ2022/11/23

スリルショー

2
自由を求めて大学を辞職した主人公が瀬戸内の小島に来るのだが、自由の在処がわからず、小島で幻想的な体験を通して彷徨うと言った物語。自由を求めて飛翔しようと占い師や怪しげな女性、動物、風景との交流は、はっきりとは伝えてこない会話の中で自身の未来、行き先を考えざるを得ない。自分探しをしている主人公と追体験をしているうちに、終盤に差し掛かかるに従って、いったいこの小説は何なのか?という疑問が湧いてくる。巻末の解説を読んで一応の納得はするが、結局自由なんてどうでも良くそれぞれの独立した章にテーマが与えられている。2023/01/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19147589
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品