出版社内容情報
末次 由紀[スエツグ ユキ]
著・文・その他
内容説明
名作『ちはやふる』は、このノートから生まれた。「ちはやぶる…」「逢ひ見ての…」百人一首の名歌について作者が学び、アイデアを膨らませた秘蔵ノート、ついに公開。千年受け継がれてきた名歌を、作者自筆のイラストと文字で学べ、千早、太一、新たちの名場面をもっと楽しめる!
目次
百人一首は…
なぜ古典が必要なのか
秋の田のかりほの庵のとまをあらみ 我が衣手は露に濡れつつ(天智天皇)
春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)
足曳きの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む(柿本人丸)
田子の浦に打出でてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ(山辺赤人)
奥山に紅葉踏み分けなく鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しみ(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも(阿倍仲麿)
わが庵は都のたつみしかぞ住む 世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)〔ほか〕
著者等紹介
末次由紀[スエツグユキ]
1992年「太陽のロマンス」で第14回なかよし新人まんが賞佳作を受賞、同作品が「なかよし増刊」(講談社)に掲載されデビュー。2007年から「BE・LOVE」(講談社)で『ちはやふる』の連載を開始。2009年同作でマンガ大賞2009を受賞するとともに「このマンガがすごい!2010」オンナ編(宝島社)で第1位となる。2011年『ちはやふる』で第35回講談社漫画賞少女部門を受賞。競技かるたと小倉百人一首の普及・振興支援を目的として、2019年12月には、「一般社団法人ちはやふる基金」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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