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内容説明
ゼーラント王国のアーシュラ王女が設立した騎士団には、少女ばかりの騎士たちが集っていた。騎士の一人であるサラは、任務で不審な連続自死事件に遭遇する。強盗殺人に手を染め、捕らえられかけると呆気なく死を選ぶ異教徒たち…。彼らが信仰する“七短剣の聖女”の正体に迫るなか、サラはこの世界の秘密にも接近していた―。少女騎士が追う、異世界の希死論理!
著者等紹介
陸秋槎[リクシュウサ]
小説家。1988年北京生まれ。2014年に短編「前奏曲」が第2回華文推理大奨賽最優秀新人賞を受賞。2016年に『元年春之祭』(新星出版社)でデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
51
思ったよりもがっつり本格ファンタジー。さりげに潜むからこそのミステリや百合も打点高し(挿絵もだけど、とりあえずイーディスやビビアンのイラストがないことが解せぬ)。完全に第1章だし、しっかりどっしりな世界観もこの本で明かしてる以上の秘密ありそうなので(でもフェンネル大陸に例えると「孤狼と月」というより「騎士の系譜」か)早く続きお願いします。2021/11/20
よっち
34
ゼーラント王国のアーシュラ王女が設立した少女ばかりの騎士たちが集う騎士団。騎士の一人であるサラは任務で不審な連続自死事件に遭遇する中世風ファンタジー。やや特殊な立ち位置の湖畔の騎士団が設立された理由。強盗殺人に手を染め、捕らえられかけると呆気なく死を選ぶ異教徒たち、彼らが信仰する七短剣の聖女の正体や、期せずしてこの世界の秘密にも接近してしまうサラ。やや登場人物や説明が多く、次々と出てくる要素にテーマがややぼやけてしまった感はありましたけど、これから少女たちが成長する物語として続巻にも期待したいところです。2022/01/17
蒐
23
ファンタジー×ミステリを期待してたら、がっつり創り込まれたファンタジーで、私の頭はキャパオーバー…。(あとがきによると「折れた竜骨」等の作品を意識したところもあるらしいし、警察小説的という意味でミステリの要素がないとは言い切れないのだけど。)中世ヨーロッパ風な架空の王国が舞台であり、女性のみで編成された騎士団の少女の活躍を描いた作品。歴史や信仰や政治が深く絡み合っており、人名を含め固有名詞を全く覚えられなかったことがハマれなかった要因。冒頭の登場人物紹介のイラストはめちゃくちゃ可愛くて好みなんだけどなぁ。2022/02/27
サケ太
22
素的なファンタジー小説。著者の作品はミステリーしか読んでなかったのでかなり新鮮に感じた。世界観も非常に練ってあるように感じられ、登場人物の思想や行動も面白い。2022/06/07
おうつき
20
うーん、自分には合わなかったなあというのが正直な感想。もっと本格ミステリ要素強めの「折れた竜骨」みたいな作風を想像してたので、思っていたのと違ったというのもあったけど、ファンタジーとして楽しめたかというとそういう訳でもない。しっかり設定が作り込まれているのは良いのだけど、説明的すぎて資料集を読んでいるみたいだった。シリーズとして続いていきそうな感じはあるけど、続きを読みたいと思わせるほどの惹きはなかった。2022/02/06