出版社内容情報
「犯人は幽霊なのでしょう?」
宮沢賢治ゆかりの地で起きた連続殺人に浅見光彦が挑む!
人気ミステリーシリーズ登場!
宮沢賢治が「イギリス海岸」と名付けた岩手県花巻の北上川の岸辺に男性の殴殺死体が漂着。
被害者は事件直前に「幽霊を見た」と怯えていたという。
続けて賢治作品の舞台「さいかち淵」でも毒殺された男性が見つかり……。
天才作家をにおわせる殺人が意味するものとは? 幽霊の正体は?
浅見光彦が真相に迫る。
内容説明
宮沢賢治が「イギリス海岸」と名付けた岩手県花巻の北上川の岸辺に男性の殴殺死体が漂着。被害者は事件直前に「幽霊を見た」と怯えていたという。続けて賢治作品の舞台「さいかち淵」でも毒殺された男性が見つかり…。天才作家をにおわせる殺人が意味するものとは?幽霊の正体は?浅見光彦が真相に迫る!
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年東京都生まれ。CM製作会社の経営をへて、『死者の木霊』でデビュー。名探偵・浅見光彦、信濃のコロンボ・竹村岩男ら大人気キャラクターを生み、ベストセラー作家に。作詞・水彩画・書など多才ぶりを発揮。2008年第11回日本ミステリー文学大賞受賞。2016年4月、軽井沢に「浅見光彦記念館」がオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サルビア
10
花巻の山車祭りの取材に行っていた浅見はいつもの如く殺人事件に遭遇する。そしていつものように殺人事件の捜査に関わっていく。山車祭りが開かれる前の夜に代田という人物が遺体で見つかる。それは宮沢賢治が名付けたイギリス海岸でだった。そして家族にその日の様子を聞くと電話で誰かと話していたようだったと答えた。電話の詳しい内容はわからなかったが、「幽霊」と「まただよ」という言葉が耳に残ったという。数日して今度は郵便局長が殺される。毒殺だった。その死体も宮沢賢治の作品、「毒もみのすきな署長さん」をなぞっていた。2024/02/24
Book・CaFe
7
雑誌『旅と歴史』編集長から【岩手県花巻市•花巻祭り】取材依頼を受けたフリーのルポライター浅見光彦。花巻祭りの取材中、連続殺人事件が起きる。事件と宮沢賢治が交錯しながら進んでいく展開が興味深い。随所に宮沢賢治作品が描かれていて読みたくなる。事件ミステリーだけでなく、内田康夫さんお得意の歴史や伝説•旅などを絡めた作品を読んでいると知識が広がり読書の充実感を感じる。本書の舞台は岩手県、2024年現在、岩手県出身といえばやはり大谷翔平選手の活躍が素晴らしい。ご結婚おめでとうございます!2024/03/10
ラッキー
3
短めだったが、宮沢賢治のことなど色んな要素が噛み合って楽しめた。2022/05/11