出版社内容情報
会ったことのないパパの死を機に、全寮制セレブ学校で、毒舌執事の月森からお嬢様教育を受けることになった灰原優芽。ルミナス学園では、11月に「マナー強化月間」として『お目付け役』が配置され、生徒たちの一挙手一投足がチェックされる。言葉遣いや食事の時間などで、マナー違反を重ねる優芽。厳しいルールに縛られてうんざり顔の優芽に対して、月森は「マナーとは優しさ、思いやりです。」と言う。
<小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき>
内容説明
「マナー強化月間」―11月の1か月間、ルミナス学園では学園中に『お目付け役』が配置されて、生徒の一挙手一投足がチェックされる。「どう振る舞ったって、その人の自由じゃないの。」と厳しいルールに縛られてうんざり顔の優芽に対して、月森は「マナーとは優しさ。思いやりです。」と語る。そんな中、優芽はアイアン寮でハウスパーティーを行うことを提案するが…。小学上級・中学から。
著者等紹介
天川栄人[テンカワエイト]
岡山県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。第13回角川ビーンズ小説大賞にて審査員特別賞、第9回集英社みらい文庫大賞にて大賞受賞
三月リヒト[ミズキリヒト]
ゲーム「アニドルカラーズ」のキャラクターデザインや小説の挿絵などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
13
《私-図書館》やはり、マナーは、大事だと思った。人を陥れる人には、天罰がくだるのが、当然だ。2021/12/20
りゅりゅ
3
月森さんがすごく良くなっていた。一巻は毒舌ではなくただの罵倒というレベルだったのに、ちゃんと飴と鞭を出せるようになっている。2022/10/14
鳩羽
2
ルミナス学園に訪れたマナー強化月間。お目付け役が学園のあちこちに立ち、生徒達のマナーをチェックする、生徒達にとっては気の抜けない季節だ。マイナス評価の数によっては星が減らされると聞き、マナーアップに励む優芽だったが…。各寮で行われるパーティーに参加しながら、アイアン寮でもパーティーを開催できないかを考えていく優芽の、良くも悪くも庶民的な強さが冴えるエピソードだった。挫折しても、嫌がらせを受けても、しっかり立ち上がるところなどは微笑ましい。月森の存在感があんまりないので、もうちょい優芽を振り回してほしい。2023/08/19