出版社内容情報
直木賞作家の名篇!
中国古代ロマンの香気――。
胸のすく逆転劇の表題作をはじめ、名帝舜の青春や百里奚の激情を描く、全4篇の傑作集。
内容説明
春秋時代、大国魯は文化国家としては中華で第一級ながら、軍事は二流。それゆえ、隣国斉に存続を脅かされていた。苦悩する君主・同の前に現れた里人・曹〓は、魯を勝利させるとの言葉を現実にする。曹〓の指揮で連勝続きの魯軍であったが、斉の反撃が始まり―(表題作)。著者の初期を代表する、清新な短編集。
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945年愛知県蒲郡市生まれ。『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を、『重耳』で芸術選奨・文部大臣賞を、『子産』で吉川英治文学賞を受賞。中国古代に材をとった歴史ロマンの第一人者。2006年に紫綬褒章、’16年に旭日小綬章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuui
12
いきなり俺の名前出てきた😳 戦いの描写がいまいちでちょっと臨場感に欠けたけどキングダムみたいで面白かったです! 登場人物がややこしすぎたけど🤭出来れば全部ふりがなふって欲しかった🙈💦 個人的には買われた宰相が1番好きでした🤗2023/08/16
すいそ・はいどろ
5
一度読んでみたいと思っていた宮城谷先生。大作を読みきる自信がなく短編に手を出してみました。自らの漢籍への知識、教養の薄さに絶望的になるが、古代中国の人々や国々が生き生きと動き回る様はなかなかに楽しい。満喫しました。2022/06/29
モビエイト
2
短編集。 宮城谷さんの初期の小説との事ですが、読みやすく、主人公に投影出来、読後の清々し感があります。 古代中国も人の拠り所は現在と同じだなぁという気持ちになりました。2022/08/22