出版社内容情報
たまは猫又。尻尾の先が二つに分かれたネコの妖怪である。岡っ引きの平次のところに押しかけ、妖怪に取りつかれて廃屋となった両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。だから近所づきあいは、雪女のお雪などの妖怪とばかり。平次は人間にはモテないが妖怪ウケはいいので、それで満足している。そんな折、町奉行の榊原が平次のもとを訪ねてくる。最近江戸で、人間の盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次も妖怪といっしょに賊を取り締まってほしいという要請だった。見返りは長屋を正式に貸し与えることと、役所として二人を夫婦と認めることだった。破格の条件にたまは飛びつき、平次は押し倒される形で賊退治へ……。
内容説明
たまは猫又。ネコの妖怪である。岡っ引きの平次のところに押しかけ、妖怪に取りつかれて廃屋となった両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。そんな二人を町奉行が訪ねてくる。最近、盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次もたまとともに、賊を取り締まってほしいという要請だった。
著者等紹介
神楽坂淳[カグラザカアツシ]
1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
49
「金四郎の妻ですが」の作者さんでもあるし、表紙の絵に魅かれてKUで読ませてくれるっちゅうのに2巻目もあるからと購入本に。岡っ引きの平次はなんで人間の女に興味がないんだろう・・イイ男なのにねぇ。まぁ蓼食う虫も好き好きといいますから、猫又のたまちゃんが惚れてくれるのが一番かも(^^♪。2023/06/26
みかんめろん@RS
17
再読。神楽坂さんは導入部が上手いのでするりと物語に入れます。たまと平治の新婚ぶりが可愛いです。脇を固めるお雪と双葉のキャラも好き。平治からの贈り物の簪を壊されて怒り心頭のたまと仲間たちの共感している様子がよかった。この本はわたしが読書を始めるきっかけの本なので思い入れがあります。2024/01/26
BLANCA
11
猫又のたま(妖怪)、岡っ引きの平次(人間)。二人は妖怪に取り憑かれて廃屋になった長屋に同居。ある日、盗賊と妖怪が手を組む事件が起こり、町奉行が二人を訪れる…。たまは平次が大好き。仲間の雪女のお雪、ふた口女の双葉の活躍も面白かったです。作家さんが漫画原作者というのもあり、時代小説とありましたが、コミックを読んでいる感じで楽しめました。2022/03/11
なお
9
さらっと読めて楽しい。岡っ引きの妻は猫又。その仲間たちの妖怪が事件を解決。一番悪いのは人間。 もしかしたら隣の人は妖怪かも。2021/09/13
蕭白
7
個人的には、上手く物語の世界に入れませんでした。2024/04/29