講談社文芸文庫<br> 鳥獣戯画/我が人生最悪の時

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講談社文芸文庫
鳥獣戯画/我が人生最悪の時

  • 磯〓 憲一郎【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065245224
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「凡庸さは金になる。それがいけない。何とかそれを変えてやりたいと思い悩みながら、何世紀もの時間が無駄に過ぎてしまった」――28年間の会社員生活を終え自由の身となった小説家。並外れた美貌を持ちながら結婚に破れた女優。「鳥獣戯画」を今に伝える高山寺を興した高僧明恵。父親になる三十歳の私。恋をする十七歳の私。時を超え、主体を超え、物語は旋回していく。語りの力で何者にもなりえ、何処へでも行くことができる小説の可能性を、極限まで追い求めた谷崎賞作家最大級の野心作「鳥獣戯画」。単行本未収録の傑作短篇「我が人生最悪の時」を併録。自筆年譜付きの決定版。

内容説明

小説家の「私」は長年勤めた会社を辞めた第一日目、美人女優から声をかけられ、なぜか京都を旅することに。女優の半生、高山寺を再興した明恵の生涯、その師文覚の足跡。怒涛の語りはいつしか「私」の過去を辿り始める。人物も時空も超越し、積み上げられた「私」の壮大な物語。語りの力が現実を押し開き、小説の可動域を広げた「鳥獣戯画」と、単行本未収録の傑作「我が人生最悪の時」。

著者等紹介

磯〓憲一郎[イソザキケンイチロウ]
1965・2・28~。小説家。千葉県生まれ。早稲田大学商学部卒業後、三井物産へ入社、広報部長等を経て、2015年、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授に。2007年、「肝心の子供」で第44回文藝賞を受賞し、小説家デビュー。2009年、「終の住処」で第141回芥川賞、2011年、『赤の他人の瓜二つ』で第21回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2013年、『往古来今』で第41回泉鏡花文学賞、2020年、『日本蒙昧前史』で第56回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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そうたそ

7
★☆☆☆☆ 切れ目ない文章が続き、知らぬ間に視点人物も変わっている、という著者らしい内容ではあるが、これは全く分からず。読み切ったが、ほぼギブアップに近い。2024/06/28

ブルーツ・リー

6
解説にもあったが、小説の構成として、凡庸な人物が語り始め、それが華やかな女性の視点に変わり、更には千年の時を超えて明恵上人へと移り、最終的に再び凡庸な語り手に、一人称が戻る、という構成を取っている。 物語として面白いのも圧倒的に明恵上人の部分で、前後半の語りは詰まらなくすら感じるのだが、何と、著者は、あえて、退屈な人物を描く事を選んだのだという。 純文学らしい、野心的な、実験小説と言える。 同著者の「電車道」では、人称移動の語り口が成功していたが、この作品では、どうか。 野心的な作品である事は間違いない。2022/01/19

keiniku

2
誰なのか、書かれていない人との待ち合わせで、突然、初対面の女優と京都に行く事になっちゃうわ、明恵上人の生涯始まっちゃうわ、主人公の高校時代の話になっちゃうわ、という形で、磯崎、女優、明恵上人それぞれの人生の時間軸が描かれる。人生の中で夢見たこと計画したことの脆さ故の豊かさ。読み終えて外へ出ると、視界が広くなった気がする。ある程度歳を経た方が楽しめる小説だと思う。2022/09/16

れると

1
『鳥獣戯画』伊藤和夫の名前が出てくると知って。私には面白さがわからなかった。丸(句点)ではなくて点(読点)が使われている文が多いけど、でもそれに慣れると文章は意外と読みやすい。過去の話、「私」は都立上野高校から1年の浪人生活(1983年)を経て早大に。家は埼玉県三郷市だけど、上野と御茶ノ水は近いよね。高校3年から付き合い始めた彼女も浪人している。大学(別々の)1年のときに別れる。短編「我が人生最悪の時」自分から気持ちの離れた恋人はやっぱり諦めるしかないか…2024/05/03

オサム

0
磯﨑氏の感性はおそらく私のそれと似ている。鳥獣戯画絵巻を前にしてのエピソードは、広隆寺弥勒菩薩像を拝観しに行った遠い昔のことを思い出した。だが同族嫌悪という点もあるが、私はこの作品を小説としては評価できない。作者の独白であれば勝手にやってくれ。「我が人生最悪の時」には反吐が出そうな思いだった。しかしそうした反応をさせたということは、これは小説としてしっかり成り立っているということなのかな。2023/03/21

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