国商―最後のフィクサー葛西敬之

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国商―最後のフィクサー葛西敬之

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065241271
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

安倍晋三射殺で「パンドラの箱」が開き、
一気に噴出した日本政財界の闇――
その中心にいたのは、この男だった。

政界、財界、霞が関、マスメディア、鉄道業界etcすべて騒然!
日本最大級の広告主ゆえに新聞テレビはもちろん
週刊誌ですら触れられなかった「アンタッチャブルの男」にはじめて迫る

禁断の「革マル取り込み」で
魑魅魍魎の労働組合を屈服させ、
30年以上にわたりJR東海に君臨。
強大なマスメディアを手懐け
政官界の人事を自在に操り
安倍晋三最大の後見人となった。
国を憂い、国を導くその一方で、
国益をビジネスに結びつける
「国商」と呼ぶべきフィクサーだった。
昭和の終わりに……国鉄解体という
戦後最大の難事に身を捧げた改革の闘士は
平成・令和の「怪物的黒幕」へと
いかにして変貌したのか!

(目次より抜粋)
・政策は小料理屋で動く
・靖国神社総代と日本会議中央委員という役割
・国鉄改革三人組それぞれの闘い
・「革マル」松崎明との蜜月時代
・覆された新会社のトップ人事
・鉄パイプ全身殴打事件
・ばら撒かれた「不倫写真」
・頼った警察・検察とのパイプ
・品川駅開業の舞台裏
・名古屋の葛西では満足できない
・安倍総理実現を目指した「四季の会」
・メディアの左傾化を忌み嫌う理由
・傀儡をNHKトップに据えた
・「菅さまのNHK」
・安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち
・池の平温泉スキー場の「秘密謀議」
・杉田官房副長官誕生の裏事情
・政治問題化したリニア建設計画
・JR東日本とJR東海の覇権争い
・安倍と葛西で決めた「3兆円財政投融資」
・品川本社に財務省のエースが日参
・「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲
・JR東海の態度に地元住民が激怒
・「リニア研究会」という名の利権
・安倍晋三への遺言
・大間違いだった分割民営化
・国士か政商か
・覚悟の死

「権力者には宿命的な不安と恐怖が生まれる。
夢のためには権力を手放してはならない……」
(本書「おわりに」より)

内容説明

「高い日本の鉄道技術を世界に示したい。米国をはじめリニアを海外に輸出したい」そう願い、周囲に語ってきた。超電導リニアの実現は、葛西の最後の望みだった―国鉄分割民営化で革マルと手を組み、右派・日本会議の黒幕として安倍晋三を裏で操ったJR東海「総帥」の実像。実名証言で綴る国鉄改革裏面史。

目次

国策づくり
鉄道人生の原点
国鉄改革三人組それぞれの闘い
「革マル」松崎明との蜜月時代
動労切り
ドル箱「東海道新幹線」の飛躍
安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち
首相官邸と通じたメディア支配
美しい国づくりを目指した国家観
リニア新幹線実現への執念
「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲
覚悟の死
国益とビジネスの結合

著者等紹介

森功[モリイサオ]
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

241
「最後のフィクサー」と呼ばれながらも、これまであまり知られていなかったJR東海の元社長・葛西敬之の実像を浮き彫りにした力作だった。日本という国の方針は、こうして作られる! ドラマ以上にドラマチック。葛西が間質性肺炎のため81歳で亡くなった、そのわずかひと月半後に、盟友・安倍晋三が凶弾に倒れたのも因縁を感じずにはいられない。「美しい国づくり」の発想や、NHKなどに対する政府のメディア支配の構図がリアルにわかって面白かった。2023/03/16

trazom

120
私利私欲の政商でもなく、憂国の国士でもないのが「国商」なんだろうか。国鉄の民営化を実現し、JR東海に君臨し、その後、人事を壟断することを通じてフィクサーとして安倍・菅政権を操ってきた葛西氏の姿が、政府やNHKの実名の登場人物と共に詳細に描かれる。本当は、日本会議の中央委員や靖国神社の崇敬者総代を務められた葛西敬之という人物の思想や信条をもっと知りたいと思ったのだが、本書はその期待には応えない。晩年の葛西氏はリニア中央新幹線の実現に情熱を傾けたが、財投を受容してまで事業化を急ぐ姿には、危うさを禁じ得ない。2023/02/24

遥かなる想い

92
安倍晋三政権の最大の後見人と目された JR東海 葛西敬之を描いた作品である。 安倍政権を支えてきたと言われる葛西-杉田ラインの経緯が丹念に描かれる。 断片的にしか知らない官邸官僚たちの実態が 垣間見られる、政権の裏話だった。2024/04/19

ぶ~よん

89
JR東海の社長や会長等を歴任した葛西敬之について書かれた本。労働組合対策に奔走し、国鉄分割民営化でJR東日本の松田昌士、JR西日本の井手正敬と共に国鉄改革3人組と称される。昨年長い闘病生活に終止符を打つまで、リニア中央新幹線の開通を夢見ていた。長野県のワガママで諏訪を通そうとしていたのかと思ってたけど、南アルプスのトンネル掘削は難工事という背景があり、今では静岡県も難色を示している。コロナ禍を経て人々の往来が減る中、ニーズはどれ程か?他には、安倍、菅さんのNHK国営放送化の目論見なども書かれている。2023/05/01

読特

76
立ちいかなくなっている北海道と四国の会社、福知山線の脱線事故、革マル系組合が歪ませた経営ー国鉄分割民営化は成功だったとはいえない。国労が悪者とは抱かされた幻想だった。実は政治が押し付けた無理な新幹線整備が赤字の元凶だった。…水枯れ、残土処理、需要減...。リニア計画は立ち止まり再考すべきだったが安倍政権は逆に推進した。それは葛西氏が影で操っていたからといわれる。2人はもうこの世にはいない。その死をきっかけに変わる、それは本来あるべき姿ではない。主権在民。生きていても民の力で変えていなければいけなかった。2023/10/15

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