出版社内容情報
「ねがいごとは ありませんか?」
ゆらゆらは ながれぼし。
なんだか ふにゃふにゃしているし
のんびり のろまだけれど、
ねがいごとは ちゃんと かなえられる。
ゆらゆらは、だれかの願いごとをかなえてあげたいのに、
あんまりのんびりしているので、
だれも気づいてくれません。
いちにちじゅう、ながれているうちに
ゆらゆらのひかりは、小さく弱々しくなって--
だれか、ゆらゆらに気づいてあげて!
*5歳から大人まで
内容説明
ねがいごとをしてくれる人をさがしながら、たよりなく流れていく“ゆらゆら”。のんびりしているうちに朝になってしまったり、自分そっくりのおばけにびっくりしたり。ちょっぴりかわいそうで、ちょっぴり笑える旅のさいごは―。せわしない一日の最後に手にとりたい、かわいい、やさしいものがたり。
著者等紹介
北澤平祐[キタザワヘイスケ]
イラストレーター。横浜市生まれ。アメリカに16年間在住後、帰国。イラストレーターとしての活動を開始。書籍装画やCDジャケット、広告、パッケージなど国内外の幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーぷる@低浮上
12
「ゆらゆらはのんびりのろまなながれぼし」この一文だけで何故だか泣きそうになってしまった。ゆらゆらという名前、のんびりという優しい性格にネガティブだけど憎めないのろまという言葉。 あっという間に流れてしまう他の流れ星とは違って、ゆっくりだからみんなに見つけてもらえない。だから、昼間に一生懸命見つけてもらおうとする姿が健気。 みんなと同じやり方じゃなくたっていい、どんな性格でも姿でもみんなと同じ流れ星。私がいま認めてもらいたい気持ちだったのかもしれない。のんびりのろまでもいいじゃない!2021/10/01
なま
10
★4.2 流れ星と言えば、流れる瞬間を見つけて願えば願い事を叶えてくれるイメージだが、「ゆらゆら」は速度が遅い流れ星。たくさんの流れ星が皆の願いを叶える為に速度を上げるが、ゆらゆらが皆のもとに到着する頃には夜が明ける。ゆっくりでも皆の為に流れて、昼間や霧という逆境の中でも自分のペースで進み続ける「ゆらゆら」を応援してあげたくなる。ゆっくりという個性を認め、オンリーワンだから出来る事もあることを教えてくれる。待つという事に寄り添いたくなる素敵な一冊。5分2022/11/26
niaomi
6
ゆらゆらというのんびり屋のながれぼし。形もとんがってない星型。なんだか癒される。お月様の願いを叶えて霧を晴らせてみんなの願いも聞けて良かったね。2022/01/21
クドアンヌ
5
欲張ってたくさんお願いしそう。2022/10/29
mintjam_
4
表紙の黄色いキャラクターは何だ。花?もみじ?星?お化け? あわてなくてもすぐに消えたりしないので大丈夫。まずは深呼吸をして、ゆったりした気持ちでよみたい絵本です。ブログでの感想→ http://milkysunday.blog29.fc2.com/blog-entry-3073.html 2021/10/09