出版社内容情報
戦後のあれはてた故郷にたたずむ「彼」には、絶望しかなかった。しかし、彼は姉と力を合わせ、小さな店を作った。小さな店は人々の希望となり、人が集まり、店はどんどん大きくなっていった。周りの人たちとも力を合わせ、ますます店は大きくなり、ますます人が集まり、それは町が生まれるようでもあった。やがて彼の思いは自然へと向く。自然が生き生きしてこそ、人間が元気に生きられる。人間が元気だからこそ、モノが売れ、社会が発展していくと……。そこで彼は木を植えはじめた。荒野は緑の森となり、世界中に広がっていった。地球の未来のために、彼はこれからも木を植え続ける……。
内容説明
みんなが知ってる、あの「イオン」。どうやって生まれたのかな?やけあとに生まれた小さなお店は、みんなの心に灯をともした。明かりのもとに集まる人々は、口々に、こう言った。「買い物ができて、うれしい。」「平和が戻ってきた。」お店は、どんどん大きくなった。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
1948年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作など広く活躍している。『あらしのよるに』(絵・あべ弘士/講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。『オオカミのおうさま』(絵・田島征三/偕成社)で絵本日本賞受賞。「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ(偕成社)など、著作は国内で650冊以上、海外で250冊以上。ゆうゆう絵本講座主宰。東京純心大学客員教授
篠崎三朗[シノザキミツオ]
1937年福島県生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック専攻科卒業。東京イラストレーターズ・ソサエティ、日本児童出版美術家連盟会員。現代童画会ニコン賞、高橋五山賞受賞。2019年日本児童文芸家協会児童文化功労賞受賞。ミュンヘン国際児童図書館より絵本『おかあさんぼくできたよ』(至光社)、挿し絵『おじいさんのランプ』(作・新美南吉/小峰書店)が、国際的に価値ある本として選ばれている。その他絵本、挿し絵多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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