内容説明
藤木紋蔵の養子の文吉は、御家人になり、ある縁から大名家に日参、そこで六百五十石取りの娘に見初められる。しかし婿入り前に、京都で修行しているはずの文吉に江戸で出会した紋蔵は、大名家への対応に頭を悩ます。一方、紋蔵に邪魔されたと逆恨みする火盗改役が、紋蔵の鼻を明かそうと思案に暮れていた。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年1月兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。’85年『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞、’94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。2019年7月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RED FOX
12
「棚から牡丹餅のような生き方がどうにも我慢ならないのです。男一匹自分の力で生きたいのです」法廷ミステリー捕物帳、充実の面白さです。著者逝去の為これが最終巻とは知らなく寂しい。2024/10/15
蕭白
7
これで最後なんて、残念で仕方ありません。2021/10/24
レフ
1
北村宗哲シリーズの楽真院が登場。まだそこまで偉くない。2024/11/24
酔ちゃん
1
★★★★佐藤雅美氏の作品、シリーズ物はすべて読んできたが氏は2年前に亡くなられたのでこれが最後の作品になってしまった。居眠り紋蔵シリーズは江戸の公事方御定書の運用を実例を使って教えてくれる他に無い作品だった、残念!2021/07/08