講談社学術文庫<br> 日本の地名―付・日本地名小辞典

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講談社学術文庫
日本の地名―付・日本地名小辞典

  • 鏡味 完二【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065231272
  • NDC分類 291.034
  • Cコード C0125

出版社内容情報

地名には歴史的・文化的に貴重な価値が含まれています。日本の地名はバリエーションも多く、その起源についてもさまざまなものがあります。
地名の成り立ちや命名の仕方について研究する地名学は、柳田國男も取り組んでいた。もともとは地理学との関係が深いが、歴史学、民俗学、言語学などのアプローチが必要でもある。
いくつか具体的にみてみましょう。
大和語(ツル=水流=津留など)・アイヌ語(ホロ=大=美幌など)・朝鮮語(フル=火・村=布留など)・マライ語(アゴ=真珠の首飾り=英虞など)などを起源とするケース、もともとの地名が方言によって違っているケース(タロウ=太郎・田老=巨大または小平地など)、時代の流行によっているケース(開墾が盛んだった時代は、「田代」「新開」「新田」など)がなどです。
また、地名は発生した後に、その伝播のしかたにも特徴があります。もともとの地名が伝わっていくときに、扇状に伝わるということがあります(親不知付近では混在している「しとる」「してる」が、南では扇状にその範囲が広がる)。また、「空洞」と呼ばれる「地名のない部分」が発生したりします(たとえば中国・四国地方では、山の呼び名に「岳」を使用しないことが多い)。
地名を研究することで、隠された歴史の痕跡を読み取ることが可能なのです。
「文化化石」としての地名を研究する学問として、「地名学」を提唱した著者が、その集大成として刊行されたのが、本書です。
また、本書巻末には約1000項目の「日本地名小辞典」が付いております。
身近な地名の謎に迫るためにも好著ですし、歴史学・民俗学の補助としても役に立つ一冊です。


【原本】
『日本の地名 付・日本地名小辞典』(角川新書 1964年刊)

【目次】
はじめに
第一章 地名学とはどんな学問か
第二章 どうして研究したらよいか
第三章 むずしい地名の意味をどうして解くか
    1 富士山のフジの意味
    2 「名古屋」の意味
    3 「船越」の意味
第四章 地名にはどんなタイプがあるか
    1 語根型
    2 民族型
    3 時代型
第五章 地名はどんな形で分布するか
    1 波紋形の分布
    2 相似関係の分布
    3 現状に境界線が集まる現象
    4 「空洞」といわれる「地名のない部分」の現象
    5 伝播する地名
    6 双子地名
第六章 地名の発生年代は決められるか
第七章 地名の正しい書き方
第八章 郷土の地名の調べ方
第九章 地名研究の参考書
おわりに

付録 日本地名小辞典

内容説明

英虞湾は真珠の首飾りを意味するマライ語が起源である。ホロはアイヌ語で「大きい」を意味する。中国・四国地方で、山を「岳」と呼ばないのは空洞現象である。また、地名は放射状に伝播する特徴がある。「文化化石」=地名を研究する「地名学」を提唱した著者の集大成。歴史・民俗学のみならず旅行にも使える、一三〇〇項目の「日本地名小辞典」付き!

目次

第1章 地名学とはどんな学問か
第2章 どうして研究したらよいか
第3章 むずかしい地名の意味をどうして解くか
第4章 地名にはどんなタイプがあるか
第5章 地名はどんな形で分布するか
第6章 地名の発生年代は決められるか
第7章 地名の正しい書き方
第8章 郷土の地名の調べ方
第9章 地名研究の参考書

著者等紹介

鏡味完二[カガミカンジ]
1909‐1963。名古屋市立工芸高等学校教諭、愛知学院大学講師を兼任。専門は「地名学」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。