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出版社内容情報
「奪い、奪われることのない“くに”を作る」。それは盗賊の少年が思い描くには、あまりに壮大で矛盾した夢だった。時は戦国初期。繰り返される戦に、民は傷つき、飢え、苦しんでいた。両親を失った孤児・九兵衛は、奴隷として売られるところを、野盗団の棟梁・多聞丸に救われる。乱世で成り上がり、大名を目指すという野望を語る多聞丸に、九兵衛は魂の鼓動を感じた―――。歴史小説の傑作『じんかん』から生まれた、新たな戦国英雄譚!
絶えぬ戦火に全てが荒廃した戦国初期の日本。「誰にも奪われることのない”くに”をつくる」──。そんな大志を抱いた多聞丸が、夢の途上で散った。孤児の九兵衛は、生き延びた弟の甚助と日夏とともに寺に身を寄せ、多聞丸から継いだ遺志を果たす好機を伺うが、孤児が大名になる道はあまりに遠い…。そんな折、九兵衛は阿波の「三好」なる武将の存在を耳にし、夢への足がかりにするが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
51
2巻に入ると内容が原作小説「じんかん」をベースにして、より少年漫画らしく飛翔しだした気がする。原作にはないエピソードや細部が追加され、前巻以上に膨らみを感じた。九兵衛が多聞丸の意志を継ごうとする描写が各所にあって、熱い。本編中、多聞丸はほとんど登場しないのだが、カバーイラストが多聞丸なのはとても素敵な感じがする。原作にまったくいなかったキャラクターの登場にも意表を突かれた。曲直瀬一渓という医者のキャラが、濃い。あとアクションシーンが増し増し。このまま良い意味で、原作とは別物になっていってほしい。次巻期待。2021/04/16
ひぬ
22
歴史小説「じんかん」をベースとした漫画。原作は未読。相変わらず圧倒的な画力。野盗団が崩壊し、寺に身を寄せ、多聞丸の野望の再起を図る九兵衛。夢へと辿り着くため、孤児から武士へと成り上がるという目標を持った九兵衛が目指すのは、三好への道が示される堺。あまり本筋が進んだとは言えませんでしたが、九兵衛の継いだ意思などがしっかり見え、キャラとしても少し掘り下げられたと思います。個性的な新たな登場人物を加え、次なる舞台へと向かった彼らはこれからどこへ向かうのでしょうか。次巻が気になります。2021/05/19
毎日が日曜日
2
★★★2021/04/17