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出版社内容情報
親友の死にショックを受け、自分も死のうとトラックの前に飛び出した少女・ミカ。彼女を救ったのは、不死身の男・日々野と、神を自称する青年(?)だった。二人が黄泉の国を目指していることを知ったミカは、その旅への同行を志願する。友人との再会を夢見て……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
23
「色々?色々って何ですか?「カンタン」過ぎる・そんなの・おかしいよ・悲しかった事を「色々」で片付けないで!」。無二の親友と死別した事を受け入れられない女子中学生・ミカ。自殺を試みた彼女は長身の不死身の男・日比野と自分を神だと名乗る青年に救われる。二人が死者の棲む黄泉の国へ向かう途中だと聞いたミカは、彼らに同行して親友ミツハと死んで再会する事を決めるが・・・。作者の作品は初めて読むけど、手描きっぽく柔らかい描線が印象的。死を見つめ、死と向き合う、現代版「メメント・モリ」をやりたいのかな(以下コメ欄に余談)。2021/05/12
歩月るな
8
今年最高の神漫画。死出の旅、奇妙な心中道中。あやしいおじさんと女子中学生の旅。でもこの二人はお互い絶対手を出したりはしない(別の明日に着地するなら解らないけど)。流行りの要素を闇鍋にして完璧に織成す珠玉の「死との向き合い方」あえて俗な言い回しを多用して説明しているけれど、次に来る系の大賞だって取れるだろうと言う手ごたえのあるレベルの作品。ちなみに同モーニングにも「まだ死ねない」作品があるが。ミカの問いについて、人である限り人に迷惑を掛けない死に方なんてものは無い。忘れ去られない限り死は訪れない。されども。2021/05/17
半熟タマゴ@コミック
4
亡くなってしまった大切な人に会うために黄泉の国へと向かう旅に出る少女の物語。親友の死を受け入れられず、死んでもいいから会いたいという強い感情が苦しく切ない。一緒に旅をする日比野と神様もそれぞれの事情を抱えており、3人の旅路がこれからどうなるのか最後まで見守りたいです。2022/12/30
るき
3
読む前の想像と違ったけど、面白かった。死のテーマでちょっと重かったりもするけど。 1番驚いたのが、ミカが14歳だったこと。身長が高いからかもだけど高校か大学くらいかなと思ってた。でも思春期特有のわかってるけど納得できないとか、気持ちの整理がつかない意地とか、そのへんはあー、14歳ごろの葛藤よね、とも思う。 神様、人間のミカ、日比野はどういう立ち位置なんだ?人間だろうけど、人魚の肉食べたとか不死鳥の血を飲んだみたいな的な存在なのかなぁ。2021/06/24
甘木
2
しまなみ誰そ彼に雰囲気が近い。死が近い神様のハニと、不老不死の日比野、死んで親友と再会したいミカが黄泉の国を目指す話。 死を受け入れられないミカの反応が10代の自分と重なって、なんとも言えない気分になる。日比野は誰かさんに少し似てるけど、より人であって人でないものという感じが強い。 神を逆から読むとミカになるから、ミカの立場は神と真逆の位置にあるのかなと思ったけど、ミツハがミヅハノメ由来だったら水をためる甕(ミカ)とも取れるし、埴(ハニ)とも近くなるし、面白いネーミングだな。2021/12/18