ゼロエフ

個数:
電子版価格
¥1,881
  • 電子版あり

ゼロエフ

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年11月17日 23時51分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 338p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065227930
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

そうか、「復興五輪」も消えるのか。
歩こう、と思った。話を聞きたい、と思った。

福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が初めて出自を語り、18歳であとにした故郷に全身で向き合った。
生者たちに、そして死者たちに取材をするために。
中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。

NHK「目撃!にっぽん」で放送!
あの日から10年。小説家が肉体と思考で挑む、初のノンフィクション


目次
福島のちいさな森
4号線と6号線と
国家・ゼロエフ・浄土
長い後書き

目次

福島のちいさな森
4号線と6号線と(陸を離れる 二〇二〇年八月六日;4号線(栃木県那須町から宮城県白石市まで。北上する)
6号線(宮城県山元町から茨城県北茨城市まで。南下する)
福島を離れる 二〇二〇年八月十六日)
国家・ゼロエフ・浄土(距離論へ;あるいは銀河鉄道としての阿武隈川;浄化論へ)

著者等紹介

古川日出男[フルカワヒデオ]
小説家。1966年福島県郡山市生まれ。早稲田大学文学部中退。98年『13』で小説家デビュー。2001年刊の第4作『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞・日本SF大賞、05年刊『LOVE』で三島由紀夫賞、15年刊『女たち三百人の裏切りの書』で野間文芸新人賞・読売文学賞をそれぞれ受賞。小説執筆のほか脚本、演出、朗読、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションなど、多彩な表現活動を行っている。『ゼロエフ』が初のノンフィクションとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

219
「本屋大賞2021年ノンフィクション本大賞」ノミネート作ということで読みました(1/6)。古川 日出男は、新作中心に読んでいる作家ですが、初ノンフィクションということです。著者が福島出身で家族や親戚も福島在住ということもあり、客観的なノンフィクションというよりも、かなり主観が入って混沌としています。 TOKYO2020も復興五輪という割には、中途半端、チェルノブイリのように完全復興はないのかの知れません。 https://www.youtube.com/watch?v=CfzSRashYBM2021/08/16

naginoha

64
初めに断らなければならない。この作品の、評価はおろか説明すらも齟齬が生じ、作者の重い想いを正確に伝えることは困難だということ。と言いつつ試みる。まず作者。私はこんな真面目で面倒くさい男は見たことがない。好き嫌いが分かれるだろうとは思う。私は好きだ。その作者が歩く。福島を。中通りを。浜通りを。そして自らの川で溺れた経験や、原発事故で忘れ去られた山津波、その後の台風の被害から阿武隈川を。その姿は和歌山に住む私には熊野三山を目指し小栗街道を歩く民の姿と重なって見える。歩くことは考えること。真理を追究すること。2021/08/06

がらくたどん

49
やっと読んだ。そもそも古川氏の文章が既に荷が重い。なんか自分歳とったなと思う。顎絶対弱くなってる。分類なんてさと思うが確かに916のルポルタージュよりは915の日記・紀行がしっくりくる。これは取材を整理して組み立てた構造物ではなく、歩いて感じて自問して違和と了解を繰り返した内声の記録。読み手はそこから現在の自分が聞き取れる周波だけを聞き取るしかないのに苦しい。高感度アンテナ搭載の著者だとて当然福島の全ての周波は拾えていない。ってことは。途方もなく膨大な聴きとるべき「声」が漂っている事だけはわかったと思う。2022/03/12

さっとる◎

48
大好きな古川日出男の新作がノンフィクションだと知った時に、私は「参ったな」と思ったのだった。参ったな、ノンフィクションは好きじゃない。本当とかいらない。しかも3·11の震災。あの頃も今も部外者でしかない私は何を思えばいいのだろう。それでも読んだわけだけど。結果。とても面白かった。面白かったなんて言葉を使うのを躊躇わせる圧力が、福島の震災物にはあるとは思うのだけど、それでも。何回も泣いた。シビアな現実に、ではない。それと向き合う日出男の姿勢に。この本も売れないだろう。それでも。一人でも多くの人に届けと願う。2021/03/28

tenori

43
えぐられました。福島県出身の小説家・古川日出男さん初のノンフィクションであり、ルポルタージュ。本来なら昨年に開催予定だった東京五輪(←復興五輪と謳って招致した)の時期にあわせ、福島を徒歩で縦断し、震災後の語られることのなかった、あるいは、語られていたとしても忘れられている声を拾い集め、福島=原発の水素爆発として紋切り型にとらえられることを唾棄する渾身の一冊。見えないもの、聞こえないものを想像することが、難しくもいかに重要かを思い知らされる。そして再認識する。福島は福島でしかなく、決してフクシマではないと。2021/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17611227
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品