出版社内容情報
ラファエル・リオジエ[ラファエル・リオジエ]
著・文・その他
伊達 聖伸[ダテ キヨノブ]
翻訳
内容説明
ひとりの男性として、自分は何が語れるだろうか?#MeToo運動をきっかけに覚えた、男性としての居心地の悪さ、動揺、そして目覚め。フランスの哲学者・宗教社会学者である著者が、男性支配の構造と、その解体を語る。
目次
男“という悪”の凡庸さ
問題なのは、ドン・ジュアン
#MeTooの意味を歪める五つのやり方
同意の超越論的価値
白馬の王子の神話が意味していること
資産として重要な女性
女性の値段
「女子無料」は女性優遇なのか
男らしさは女性によって伝達される
心も体も不完全な女性
レイプの文化
男らしさの無力(不能)
強すぎる女性に対する不安
女性の欲望に対する怖れ
去勢コンプレックスはまずは男性的なもの
金の檻から抜け出す
果たされていない近代の約束
女性の同意は両義的で紛らわしいという俗説
愛のないセックス
ジェンダーのなかの違和感
自由を恐れないこと
私たちの差異を再び自分のものにすること
ジェンダーの和平に向かって
エピローグ―価値の転換
著者等紹介
リオジエ,ラファエル[リオジエ,ラファエル] [Liogier,Rapha¨el]
1967年生まれ。フランスの宗教やライシテ(政教分離)を専門とする哲学者・宗教社会学者。エクサンプロヴァンス政治学院教授。パリの国際哲学コレージュでも教鞭をとる。#MeToo運動をきっかけに感じた問題意識から2018年、『男性性の探究』を刊行、フランス国内外で話題を呼ぶ
伊達聖伸[ダテキヨノブ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は宗教学、フランス語圏地域研究。1975年仙台市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。フランス国立リール第三大学博士課程修了(Ph.D.)。2011年、『ライシテ、道徳、宗教学』(勁草書房)でサントリー学芸賞、渋沢・クローデル賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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