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内容説明
君が見つけた真実を、僕が推理で証明する。生徒相談室の引きこもり少女・明神凛音は真実しか解らない。どんな事件の犯人でも神様の啓示を受けたかのように解ってしまう彼女は、無意識下で推理を行うため、真実に至ることができた論理が解らないのだった。伊呂波透矢は凛音を教室に復帰させるため、「彼女の推理」を推理する―。本格ラブコメ×本格ミステリ、開幕!
著者等紹介
紙城境介[カミシロキョウスケ]
京都府生まれ。集英社ライトノベル新人賞優秀賞を受賞し、2015年『ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件』(ダッシュエックス文庫)でデビュー。ほか、カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門大賞を受賞し刊行された『継母の連れ子が元カノだった』(角川スニーカー文庫)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koma-inu
56
3中編青春ミステリ。一瞬で犯人が分かる能力をもつ、引きこもり女子の明神。その理由を本人も説明できないため、ワトスン役?の透矢が代わりに謎を解く。またも出た特殊能力系の探偵女子ですが、SFではなく、突き詰めた論理が用意され、大ボリュームの解答編が読み応えあります。特に第3話は、「能力発動」自体が新たな仕掛けになっており、単純な後追い謎解きにしない手法がニクいです。ミステリらしくない表紙、むやみな下ネタ描写が難ですが、ロジック系として傑作に入ると思います。続編にも期待です。2022/05/29
なっぱaaua
53
「medium霊媒探偵城塚翡翠」「小説の神様」でお馴染みの相沢沙呼氏がtwitterで絶賛していたので興味を持ちました。分野とすると学園ミステリー。ラブコメとも有りますが、今巻ではまだラブコメ感はあまりありません。主人公伊呂波透矢はある出来事をきっかけに弁護士志望。ヒロイン明神凛音はプロセスは全く分からないのに一発で真相を当ててしまう能力を持つ。紅ヶ峰亜衣の事件をきっかけに不登校となった凛音をスクールカウンセラーの姉:明神芙蓉から「妹が教室に戻れる様説得する」様依頼される事から二人はバディとなる。~続く~2021/03/21
さっちゃん
50
学園ラブコメ×本格ミステリで、表紙から想像するよりもミステリ寄り。/天啓を受けるがごとく一瞬で真相を見抜くが、無意識下で推理するため論理を説明できない明神凛音。凛音の推理を推理して論理を導き出す伊呂波透矢。凛音の姉でスクールカウンセラーの明神芙蓉。透矢と凛音のクラスメイトの紅ヶ峰亜衣がメインキャラ。更衣室での盗難、机の落書き、体育倉庫から消えた男子生徒と学園モノらしい謎。これらに凛音がどんな情報から真相に辿り着いたかを推理する。うお~面白い! やるなぁ透矢。そしてラスボス感強めの芙蓉がちょっと怖い…。2023/09/02
雪紫
47
電子書籍にて読了。漫画版既読。ミステリ好きにはラブコメ強めな「さよなら神様」と言えば・・・いや、あっちはあっちで(白目)。漫画でもやばかった3話の伏線乱れ打ちが、小説媒体でボカさない分よりダメージ強く与えてくるんですけど!!しかし、紅ヶ峰さん視点もあるとは思わなかった・・・相当乙女だよこの子!!?2023/08/24
星野流人
47
ラノベのポップさと、日常のミステリがうまく融合した作品だと思います。まず天啓ともいうべき答えが先にあり、そこに至る解法を主人公が導き出すという構図も新鮮でおもしろいです。トリック自体は多少現実的でない部分があったりもしたのですが、日常パートからあらゆるところに伏線が張り巡らされているところはミステリ好きでも唸らされる、論理パズルのようなミステリでしたね。透矢に助けられて以降彼に興味津々なチビギャルの紅ヶ峰がとてもかわいいので、明神と遭遇する2巻がとても楽しみです。あと汗で服が透ける明神の挿絵すごエロ……2022/06/25
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