出版社内容情報
富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。その三ヵ月後、彼女の遊び仲間だった男女四人が、地下にある核シェルターに閉じ込められてしまう。脱出を試みる四人は、精神的に追い詰められながら、事故の真相に迫るべく必死に推理を働かせる。遂にたどりついた想定外の結末とは? 徹底的に追究したロジックによる謎解きと密室からの脱出をはかるサスペンス。著者随一の本格推理の傑作!
内容説明
富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。その三ヵ月後、彼女の遊び仲間だった男女四人が、地下にある核シェルターに閉じ込められてしまう。脱出を試みる四人は、精神的に追い詰められながらも、事故の真相に迫るべく推理を働かせる。遂にたどりついた想定外の結末とは?著者随一の本格推理小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森オサム
50
発表から今年で35年、多分30年くらいぶりの再読。であれば、当時は自分もこの4人の登場人物と近い年齢だったんだな…。今回思ったのは、この4人共に共感、同情出来ないなぁという事。初読時はどうだったかな?。さて、作品の最大の特徴は、クローズドサークルで事件が起きる、のでは無く、事件を推理するのみと言う所。この中に犯人が居るのなら嘘をついているはずだし、共犯で有れば、逆にこの中に無実の人は居るのか?、となりそうな設定。ストーリー展開は十分面白かったです。しかし、死んだ娘を思う母、今はそちらが私と同世代なのか…。2022/12/12
三代目けんこと
30
あの部分をじっくり読んでおけば、おかしいと気付いて、犯人に辿り着いたはずなのに、、、悔しいです。2023/06/29
かさお
29
目覚めるとそこは見知らぬ場所。ある事件に関与した、かつて出会った4人の男女が閉じ込められていた。どうやら犯人を炙り出さねばここから出られないようだ。密室&脱出のサバイバルミステリー。食指が動く内容なのだが、似た設定の「方舟」のインパクトが凄かったせいか、普通に思えてしまった💦時代的には80年代の雰囲気(出会ってすぐに恋に落ちちゃう複数恋愛形式)が懐かしく、果たして脱出出来るのか?と普通にドキドキしながら読了。でも電話での会話の違和感でピンと来てしまったので余り驚きはなかったかな😅2024/03/29
禅
25
娘の自殺、真実を知るため母は関係者を監禁した。監禁された男女4人は当時を思い出し犯人捜しが始まる。本当に犯人がいるのか?そんな展開だった。恋は盲目的な勘違いの連続。面白かった。2025/02/07
shun kikuchi
24
別荘に遊びに来ていた若者5人のうちの1人の女性が謎の死を遂げる。果たして事故死なのか殺人なのか自殺なのか…。日を置いて残りの4人は気づいたらとある核シェルターに監禁。死んだ女性の母親が動き出す。娘を殺したのはお前らだろと。脱出を試みる若者達。平行して過去を回想しながら皆で真実を追求していくお話。正直共感できる人物は一人もいませんでした。推理ゲームとしての組み立てを楽しむ作品かと思います。岡嶋作品は『クラインの壺』が最高だったのでそれを越える衝撃を求めてしまったゆえ、私の心の扉も閉ざされてしまいました。は?2025/05/05
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