内容説明
夜更けの閻魔堂に忍び込み、何かを隠す喜十と房吉。そこを後にした彼らは追手に襲われるも、命からがら逃げ果せ…。一部始終を目撃した戯作者の青山麟太郎は追手を尾行、ある商人宿へ辿り着く。宿の馴染の行商人が二人を狙う理由とは。麟太郎が二人の素性を探るうち、事態は思わぬ方向へ。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道旭川市生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。刑事ドラマ、時代劇を中心に、監督、脚本家として多数の作品を手がける。2002年に時代小説作家としてデビュー。’19年、「新・秋山久蔵御用控」(文春文庫)と「新・知らぬが半兵衛手控帖」(双葉文庫)で第8回日本歴史時代作家協会賞(文庫書き下ろしシリーズ賞)を受賞。その他、数々のシリーズを上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
85
シリーズ5作目 2021.02発行。字の大きさは…中。奴凧、隣の女、宝引き、罰当りの短編4話。戯作者の閻魔堂赤鬼こと青山麟太郎が、南町奉行所臨時廻り同心・梶原八兵衛と下っ引の亀吉たちと共に事件の探索をし、それを地本問屋・蔦屋で発行する絵草紙に書いていく物語です。 このシリーズは、字も大きく、テンポもよく、短編4話とすごく読みやすいです。麟太郎の爽やかさがとてもいいです。そして脇を固める同心・梶原八兵衛、下っ引の亀吉、蔦屋の二代目女主・お蔦と安定した配役がそろっています。長く続くことを楽しみにしています。2021/04/27
ekoeko
2
「 奴凧」「隣の女」「宝引き」「罰当り」の4編。閻魔堂のお世話をしているから?事件に巻き込まれてもお話のネタになるのかな?面白く読めるシリーズ。2021/04/09
さゆき
0
図書館からの借り物2021/11/06
goodchoice
0
短編ながらその中で無理なく事件を解決するテンポの良さが気に入っている。2021/06/18