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内容説明
人類学の第一人者が読み解く「顔からみた進化」。太古の生物の体の前端に、餌を効率よく食べるために「口」ができたとき、顔の歴史は幕を開けた。やがて「眼」「鼻」「耳」などの器官が集中した顔は、情報を受信するだけでなく、みずから発信もする、「見られるもの」へと進化した。顔は静的な部位ではなく、つねに情報とエネルギーが出入りしつづける場所なのだ。あなたの顔に刻まれている、そうした進化の意味を知れば、自分の顔をもっと慈しめるようになるかもしれない。
目次
序章 顔とは何か
第1章 動物の顔の進化(咀嚼器の進化;感覚器の進化;「柔らかい顔」の由来;顔の各部の大きさの違い)
第2章 顔の人類学(ヒトの顔は変な顔か;皮膚と毛の不思議;眼は口ほどにものを言うか;「縁の下」で働く鼻;口は食うより訴えたい;顔の脇役たち)
第3章 ヒトの顔はなぜ違うのか(人種による違い;性別による違い;角度や表情による違い)
第4章 ヒトの顔はどう進化したか(「人間らしさ」の獲得;人類の顔の進化;どのように顔を復元するか)
第5章 日本人の顔(最古の日本人の顔は「アフリカ由来」;縄文人の顔は南方由来か;弥生人の顔は北方由来か;徳川将軍家の顔;子どもたちの顔を鍛える)
著者等紹介
馬場悠男[ババヒサオ]
人類学者。1945年東京都生まれ。国立科学博物館名誉研究員。1968年東京大学理学部生物学科卒業。獨協医科大学助教授を経て1988年国立科学博物館主任研究官、1996年同人類研究部長および東京大学大学院理学研究科生物科学専攻教授を併任。人類形態進化学を専門とし、ジャワ原人の発掘調査に長年取り組む。国立科学博物館の特別展を数多く企画するほか、多くの科学番組を企画・監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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DEE