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出版社内容情報
箱根の旅館で、僕らはキスをした。
ふたりで小さな布団に入りながら、君の思い出話を聞いた。
そして、君の健気さと、苦しみを知った。
君を助けたい。君の人生を変えたい。
君を抱きしめたい。君のすべてを受け止めたい。
君を、普通の女の子にしてあげたい。
だから、どうか…どうか…僕を突き放さないでほしい。
君との関係が会社に知られようが、
君のお母さんに知られようが、
僕はもう、迷わないから――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
8
△ サラリーマンの市川晃介は娘の友達、如月古都が密会していたところを同僚と娘に見られてしまう。さらに古都の母は晃介の会社に女子高生とふしだらな事をしている可能性があるから社内調査をせよ、と告発メールを送ってくる。母親に虐待されている古都を救おうとしていた晃介も、彼女を救うどころではなくなっていく。晃介は古都にとって何なのか。恋人か父親か。言葉は悪いが、古都のメンヘラっぷり、面倒くささが鼻につく。読んでいて疲れる。もう続きは読まないかな。2020/11/12
キム
6
良い子の自分を捨てたいがために逃げ場として感じていた古都。それをちゃんと受け止めることができず、野良猫ままにしてしまった。二人にとっての幸せがどういう結末なのか想像つかない。全員が笑って迎える結末など、ない。2020/12/13
Fumitaka
6
古都ちゃん全然読めないな。実に魅力的だ。しかし、ただ「魅力的」というのも、単に「可愛い」というのも違う気がする。この物語も古都ちゃんも先が読めず、何にせよハラハラドキドキするという点で『娘の友達』は極めて正統派の作品といえる。そして惑乱される晃介さん。とても無力な彼には同情を抱くが、彼もまた異常な状況下で異常な行いに(時に強いられて、時に自発的に)手を染めていることを読者は知っている。かつてスティーヴン・キングが『おれの中の殺し屋』について言った通り、これは同時にまったくもって倫理的な作品でもある。2020/11/26
むきめい(規制)
5
このまま、戻れなさの局地に行くのか2021/02/25
オジャオジャ
5
古都ちゃんの考えが全く読めなくて不気味だ。幼い子供の理論に絡め取られ束縛され抗えずに壊されていく中年男性の図だ。多分古都ちゃんと市川さんの逃避行の末に市川の人生が完全に壊されても古都ちゃんは若さ故に何とか人生やり直せて後に残るのは壊された後のどうしようも無くなった市川だけ。めちゃくちゃ恐ろしいわ。あのキスは完全に古都ちゃんが誘った感あるだろw抗えない市川にも問題あるがw2020/12/30