出版社内容情報
「オレと森野だけが知っている、黄金時代の秘密が書かれている。」(落合博満/元中日ドラゴンズ監督)
六代の監督を通じてレギュラーであり続けた“使い勝手の良さ”は処世術ではない。能力に裏付けされた人間関係が築いた20年間のレギュラー人生の哲学には、ビジネスにおいても役立つ言葉が散りばめられている。ドラゴンズの黄金時代を支えた名選手・森野将彦による独白書。
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本書では、バッテリー以外の守備位置なら、どこでもこなすことができるユーティリティプレーヤーとして、さまざまな監督の下で使われてきた私の「使いこなされる力」の一端を現役時代のエピソードを交えながら紹介したいと考えている。
なぜ本書を書くに至ったのか。その理由はふたつある。
ひとつは私の経験を、多くの野球少年たちに伝えるため。後に詳しく触れるが、私は小学生時代からさまざまなポジションについてきた。ポジションが変われば、もちろん動き方や覚えることも変わってくる。その経験値は、将来さらに上のレベルで野球をする時に、必ず役に立つ場面が来るだろう。
もうひとつの理由は、私の経験は野球以外にも役立つ場面があると考えているからだ。これから仕事をしていくうえで、参考になる話ができると考えたからだ。希望とは違う部署に配属されてしまった人、上司との付き合い方に悩んでいる人、入社年数がまだ浅い人…。仕事で悩み事を抱える人にとって、私がいかにして「使いこなされる力」を身につけてきたかを知ることは、きっと仕事をするうえで何かしらのヒントになるのではないだろうか。もし役に立つようなことがあれば、これ以上に喜ばしいことはない。
(本書「はじめに」より一部抜粋)
内容説明
どこでも守れる稀代のユーティリティプレイヤーでありながら、単なる守備の名手にとどまらず、常にクリーンナップを任された無類の勝負強さ。プロ野球へ導いた星野仙一氏と開花させてくれた恩師・落合博満氏との初めて明かす秘話も交え、“使いこなされる力”とは何かを分析する。ドラゴンズの黄金期を支えた名選手、初の書き下ろし。
目次
第1章 私が使われた理由(業務遂行力など5つの力が使われるための必要条件;愛称は「ミスター3ラン」打点を挙げて結果を残す ほか)
第2章 野球人・森野将彦を形づくった少年時代(小学生・川島イーグルス時代―1986年~1990年;中学生・中本牧シニア時代―1991年~1993年 ほか)
第3章 私を使いこなしてくれたプロ野球の恩師たち(星野仙一監督時代―1997年~2001年;山田久志監督時代―2002年~2003年 ほか)
第4章 背番号物語(プロ入り後の背番号の変遷)
第5章 引退後も使われるために(二軍打撃コーチ時代―2018年~2019年;解説者時代―2020年~)
著者等紹介
森野将彦[モリノマサヒコ]
1978年生まれ、神奈川県横浜市出身。東海大相模高より、1996年のドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。プロ入り6年目の2002年シーズンから1軍に定着する。2008年に日本代表として北京オリンピックに出場。2009年からレギュラーの三塁手として活躍する。2017年に現役引退。現在は野球解説者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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