出版社内容情報
希代の大俳優の死からまもなく7回忌を迎える。彼は人々に何を与え、何を隠し続けたのか。ノンフィクションの第一人者が書く高倉健の知られざる素顔。
内容説明
大俳優の死後に突如メディアに登場した「謎の養女」とは一体何者なのか?彼女は“父”の「思い出の場所と品」をことごとく破壊し、九州の親族とも会おうとしない。思えば高倉健の私生活はその生涯を通して謎に満ちていた。本物のヤクザとの交際、最愛の人江利チエミとの悲別。俳優としての光が強いほど、闇もまた深い。
目次
序章 京都の隠れ家
第1章 大物ヤクザがレスペクトする男
第2章 先祖に祈る男
第3章 銀幕のプレイボーイ
第4章 純愛の男
第5章 長嶋茂雄の親友
第6章 義理と人情に支配された男
第7章 謎の養女―心に闇を抱えた男
終章 瀬田の墓と鎌倉の墓
著者等紹介
森功[モリイサオ]
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rinrinkimkim
7
養女の本、森氏の双葉町の本も読んでいたので。森氏は関係者への聞き取り量がすごい。地震本ですが、聴取量は同じくらい。聞き上手なのですね。氏が養女の本の感想として二人の軌跡が見られないとあった。確かにパンの厚さ12ミリじゃあね。そんなで氏も養女の登場がそして行動が唐突すぎるし、違和感ばかりだと書いています。本書で知ったのですが東京駅の予約制高倉健展は養女のしかけたイベントでした。予約叶わず行けなかった。記念館くらいポンっと建てて車も船の一部も展示して肝の太い養女っぷりを見せるべきだったか。名優も散骨とは。涙2021/01/20
尿酸値高杉晋作
6
いやあ、、、、 貴、、、、 何者なんだよ、、、2020/11/12
takao
2
ふむ2023/02/12
カノープス
1
大物芸能人の死後に相続トラブルを目にするが、高倉健の場合は少し様子が違う。遺族の遺産に執着する事ない姿勢により泥沼化は避けられているが、この養女がやっている事は異常である。ある意味で遺産を騙し取るよりも酷い事が行われている。嫌悪しかない。2022/07/18
ハマノトラ
0
昭和の芸能界と裏社会、そこに関わる稀代の俳優高倉健の七つの顔。 既知の情報が多い中、終章など知りたくなかった情報もあるが、我が心の健さんには一点の曇りもなし。2022/10/27