出版社内容情報
世々はきつねの女の子。大好きなお姉さん3人と、森の中で暮らしています。そんな世々は毎日、セーラー服を着た女の子に変身し、図書館に行きます。世々が一目ぼれした男の子海くんに、会いにいくためです。今日もいつものように、絵本の端から海くんをちらちら見ていたら、突然海くんがそばにやってきて、折りたたんだ紙を世々に差し出し……!?
<小学校中級から、すべての漢字にふりがなつき>
内容説明
世々はきつねの女の子。大好きなお姉さんたちと、森で仲良く暮らしています。そんな世々は毎日、人間の女の子に変身し、図書館に行きます。一目ぼれした海くんに、会うためです。今日もいつものように、絵本の端から海くんをちらちら見ていたら、とつぜん海くんがそばにやってきて、折りたたんだ紙を世々にさしだし…!?小学中級から。
著者等紹介
野村美月[ノムラミズキ]
福島出身。作家。作品に「文学少女」シリーズ、「むすぶと本。」シリーズ、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(いずれもファミ通文庫)など
U35[U35]
島根県生まれ。書籍のさし絵や、漫画、ゲームのキャラクターデザインを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mu@仔羊堂
15
うわーなんですかこれ、可愛すぎるんだけど!作者初めての児童書。ここには普段作者のみせる切ない部分や苦しい部分はほとんどなくて、その代わり、可愛い部分、キラキラした部分、きゅんきゅんした部分が詰まっている。もうね、ほんとかわいい。世々ちゃんも海くんもどっちも可愛いなあ。 そして初々しすぎるよ。いやあこれ小中学生が読んだらマジでときめいちゃうよね。うん、楽しかったあ。続巻も楽しみ。2020/11/13
真白優樹
13
とある村の図書館で、都会から来た少年と彼に恋する狐の女の子が恋人同士となり始まる物語。―――初恋きらきら、この想いは譲れない。 児童文学と侮るなかれ、確かに野村美月先生の色に溢れた物語であり、先生のファンであれば読んで損はない筈の、初恋の甘さと温かさ、お互いへの優しさに溢れた、正に尊いが溢れ出している物語である。どうか多くの読者様に読んでみてほしい。この物語に溢れる温かさは今の世の中には必要な筈であり、子供だけではなく大人も楽しめる筈間違いなしの物語だから。さて、この恋の行方とは。 次巻も楽しみである。2020/10/20
うさっぴ
8
野村美月さんが青い鳥文庫でも書かれてる!と、気になって読みました。海くんと世々、ふたりのやりとりが砂糖菓子みたいにあま〜い。由鷹と灯理がいいキャラしてる。2021/11/04
藤崎
8
とある小さな村の図書館で、そっと静かにささやかに、そしてとびっきり甘やかに触れ合う2人のおつきあいを描いた物語。女の子が人間に化けた狐だとか、男の子に何か家庭の事情があったりとかそういうのを見せつつ、物語としての本筋を「図書館デート」一本に絞ってる所がすごい・・・というか、何か大きな事件が起きるわけでもないのに、ただひたすらに甘く優しくきらきらとしているだけでこんなにも満たされた気持ちになれるのが素晴らしい。何だかもうぴゅあっぴゅあな感情がまぶしすぎて光で昇天する吸血鬼みたいになりました。2巻も楽しみです2020/10/15
akira
5
世々と海くんが初々しくて可愛い! の一言に尽きます。何でもないエピソードの積み重ねなのに、人を恋する気持ちの大切な部分がしっかり語られている気がするのは、さすがです。そして、絵本とエピソードの絡め方がうまいのも、さすが。このシリーズの本来の読者層である小さいお友達にとっても、絵本や恋と出会うきっかけになってくれたら嬉しいですね。2020/11/01