内容説明
VUCAの時代は、解く力よりも問題を見つける力!常識が変わった、何が起こるかわからない、これからの「思考法」は180度、変わる!『具体と抽象』著者が伝授。
目次
第1章 なぜ問題発見力が問われる時代になったのか
第2章 問題発見は常識を疑うことから始まる
第3章 問題発見とは新しい「変数」を考えること
第4章 『ギャップ』に問題発見のヒントあり
第5章 『具体と抽象』を駆使して自分の頭で考える
終章 問題発見力を鍛えるために今後やるべきこと
著者等紹介
細谷功[ホソヤイサオ]
1964年、神奈川県生まれ。東京大学工学部卒業。東芝でエンジニアとして勤務後、アーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社、ビジネスコンサルティングの世界へ。2009年よりクニエのマネージングディレクター、2012年より同社コンサルティングフェロー。現在は問題解決や思考に関する講演・セミナーを国内外の大学や企業などに対して実施している。『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『メタ思考トレーニング』(PHPビジネス新書)などベストセラー多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
69
課題解決力が必要と言われて久しい。確かに、そうなのだが、少し前から課題発見力⇒問題発見力のほうが、重要性が高いのではないかと思っていた。そこで、出会ったのがこの本。読んで納得。わかりやすい。とは言え、やはり実践することが基本。やりはじめ、質を高めていけばよいと思う。最近、ますます考えるようになったのは、事象ではなく、何故、その事象が現れたのか・・ということ。2021/06/23
よっち
38
もはや何が起こるかわからない今までの常識が通じない時代。これに立ち向かうためにが必要不可欠な自分の頭で考えて、問題・課題を発見する「問題発見力」を切り口に様々な思考法を解説した一冊。これまでの与えられた問題を解決する「問題解決力」から、何が問題なのか主体的に見つける「問題発見力」が求められるようになっていて、現状に疑問を持つこと、そこからさらに一歩進んで「こうなればもっとよくなるのに」という観点から考えることなど、受け身でなくポジティブに自分から関わってゆく意識はこれからもっと大事になっていきそうですね。2020/11/01
いーたん
19
先の見えないVUCAの時代になって、直面したコロナ禍。これからは与えられた課題を解決するのではなく、解決すべき問題を発見する力が必要だ。問題発見の秘訣は、ギャップに着目することだという。その差に気づくにはメタ認知が必要なのだ、と。また、課題解決とは、正しさよりも納得感に重きが置かれるため、優等生は課題解決が得意で、問題児は少数の問題発見タイプである、という指摘には思わず唸ってしまった。社会的望ましさのために研鑽を積んで社会に適応するだけでは、もはや社会に求められないとしたら、それはなんと皮肉なことか。2020/11/10
はとむぎ
18
過去(物の時代) 日本は、問題を発見する必要なんてなく、アメリカやヨーロッパで発見解決された課題の解について、どうやって量と質をあげて行くかという問題を解けば良かった。 現代(データの時代) アイデアの価値が上がり、限りなく生産コストがゼロに近づいた時代において、量と質をあげていく戦略は意味がなくなった。 現状を疑い、理想と現実のギャップを発見する力と、高度になった現代の技術の力を応用する力、それを組み合わせる力がいる。 本書は、問題発見力をどうやって高めるかということが書かれている。良い本でした。2022/05/22
まゆまゆ
18
コロナ禍によりますます先の読めない時代となった現代社会では、すでにある問題の解決を行うのではなく、解くべき問題を発見することができる能力が重要であると説く内容。いずれ問題解決はAIに任せ、人間はAIに解かせる問題を考えるようになる。問題を問題と意識するための視点を持つためには、様々なバイアスと歪みがあることを認識することから始まる。2020/11/17