星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ 異世怪症候群

最東 対地【著】

星海社（2020/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 264p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065206515
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

あなたに素敵な怪異をお届けする『XYZ in RADIO』。
今夜のお耳のお供はX.Y.Z……と書いて『XYZ（カイズ）』がお送りします。
リスナーのみんな！　最近、怪異はあったかな？

女子中高生の間で流行するレトロラジカセの購入。
その裏には、彼女たちしか聴けない怪談を物語る都市伝説“怪人ラジオ”の噂があった。
ライター・鈴鳴鵺はその正体を追いかけるが、
怪人ラジオが囁く異形の怪異譚には、聴いてはいけない戦慄の呪いが隠されていたーー！

＜Contents＞

“赤”を忌避する寒村で妻が監禁される!?
ーーーーポストの村

深夜の高速道路で発車する死の爆走！
ーーーー『ん』の車

T字カミソリを手に襲い来る怪人の正体は!?
ーーーーカミソリおっさん

醜悪な魚を食した者を待ち構える怪神社！
ーーーーサルソギ

樹海の首吊り死体が誘うバケモノ屋敷！
ーーーー死に宿

内容説明

あなたに素敵な怪異をお届けする『ＸＹＺ　ｉｎ　ＲＡＤＩＯ』。今夜のお耳のお供はＸ．Ｙ．Ｚ…と書いて『ＸＹＺ』がお送りします。リスナーのみんな！最近、怪異はあったかな？女子中高生の間で流行するレトロラジカセの購入。その裏には、彼女たちしか聴けない怪談を物語る都市伝説“怪人ラジオ”の噂があった。ライター・鈴鳴鵺はその正体を追いかけるが、怪人ラジオが囁く異形の怪異譚には、聴いてはいけない戦慄の呪いが隠されていた―！

著者等紹介

最東対地［サイトウタイチ］
１９８０年、大阪府生まれ。日本ホラー小説大賞“読者賞”を受賞し、２０１６年『夜葬』（角川ホラー文庫）でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[うまる]

ラジオから聞こえてくる怪談とラジオの謎を追うライターの話。各話も、1冊としての話も、なかなか怖くて楽しかったです。夜寝る前に1話ずつ読んだので、とても涼しく寝る事ができました(笑 コケシみたいなやつが一番怖かったな。 各話の絵も恐怖心を煽る素敵な絵ですね。特殊フォントが活きているのも面白い試みかなと思います。この部分覚えてたら、怖いんじゃないだろうかと思ったけど、忘れられなかった…。電子書籍でも、ちゃんとフォントがわかるようになっているのがありがたいです。

2022/07/19

[みや]

特定のラジカセでしか聞けない“怪人ラジオ”が語る連作ホラー短編集。「XYZ」と書いて「カイズ」と読む。これだけでもう私の中二心はがっちりと掴まれた。今回も絶妙なワードセンスが光る。赤を嫌う村、「おしへん」の車、カミソリおっさん、海の妖怪サルソギ、死に宿という都市伝説風味の5つの怪異譚はどれもワクワクした。死に宿の便器老人と首無しこけしのインパクトが最強。ポップなB級ホラーは今回も健在だが、グロ要素が少ないので今まで読んだ作品に比べると残念ながら物足りない。ホラー入門におすすめ。美麗なイラストに見惚れた。

2020/08/31

[dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない]

昭和60年代に製造されたラジカセを女子中高生は求めた。世間は理由を知りたがったが、よく分からない。本人たちに聞けば、「可愛いから」と適当な返事が返ってくるばかりだ。唯一分かっているのは【怪人ラジオ】という謎の言葉だけであった……。 *** 一つの物語を主軸に、怖くて奇妙な話が5つ。連作ではなく、それぞれが独立している話。帯には連鎖感染型ホラー！とあったので、各々の話が関連しているのかな？と思って読んだが、どうやら違うよう。それぞれの話が関連していないなら、連鎖って何？と思いながら読んだ。

2021/01/07

[あんすこむたん]

ホラー連作短編集。怪人ラジオというアイデアはなかなか面白く、話の内容も悪くない。ただ、ある仕掛けは後出しと言えるものに思えた。イラストもなかなか良く出来ている。

2021/02/14

[Nori]

とあるライターの取材を軸にホラー短編がラジオDJから語られている連作短編集。読み返すと色々と新たな気づきがあって面白い作品でした。

2022/02/19