出版社内容情報
人間のからだから出てくるきたないものにはワケがある!
ウンチやオシッコは、ほんとうにきたないの?
きたないものは、なぜ出てくるの?
からだのしくみを考えるオモシロ科学の本!
……子どもたちがじょうぶになるにはまず、「きたないもの」への嫌悪感を薄めることがたいせつだと思っていました。そんなときにこの絵本と出合い、さっそく日本語版の出版を思いたったのです。
(中略)原作者のブランゼイさんはこれらの「ばっちいもの」をすべて「かわいい生きもの」として、私たちに説明してくれています。その記述は医学的には極めて正確であり、しかも高度なものなのです……。
アメリカではいち早く、超清潔志向の害に気づき、こういう絵本を出したのではないかと思います。日本では、このままでは感染症への免疫力が弱まり、社会的にも異物排除の思想が広がるおそれがあります。
今回の『きみのからだのきないもの学』という絵本の出版には、ゆきすぎた衛生観念に歯止めをかけたいという私たちの願いがこめられているのです。──「訳者あとがき」より
*小学校高学年~おとなまで
*すべての漢字にふりがなつき
*本書は、1998年5月初版の人気の翻訳絵本の改訂版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
27
【人間の体から出てくる汚いものには、ワケがある!】 ウンチやオシッコは、本当に汚いの? 汚いものは、なぜ出てくるの? 体の仕組みを考えるオモシロ科学の本! 訳者は、日本人の行き過ぎた“清潔好き”に警鐘を鳴らす寄生虫学者・藤田紘一郎先生。<「全米一の汚いスニーカーを決めるコンテスト」というのが毎年、開かれている。参加者はきたなくて、古くて、すごく臭いスニーカーをはいてやってくる。優勝すると、2500ドルとニューヨーク旅行などがプレゼントされるんだよ>。「べてるの家の“妄想発表会”」と同じ、逆転の発想だね。⇒2021/10/24
しゅり
26
小学生の時,好きで何周も読んでました。 お腹下したときの「ダイヤリーア,ダイヤリーア,ゲリっ!ゲリっ!...」の歌は,なぜかまだ覚えてます...。
遠い日
11
人間の体から出る汚いもののあれこれについて。絵が独特だが、これは一読印象に残っていい。これらの汚いものとは生きている限り、付き合わなきゃいけないのだから。出てないように思える「フケ」、こんなにわたしからも出ているのかなぁと思うとぞっとするけれど!2020/09/30
のん@絵本童話専門
1
ゲロ、鼻くそ、ウンチ…体の科学絵本は数多くあれど、きたないものだけに特化したなかなかない独自の絵本です!なぜだかきたないものこそ親しみを覚える傾向の子どもたち。きっと興味津々で読み、いつのまにか体の仕組みに詳しくなっていること間違いなしです。私自身はたくさんの情報が所狭しと詰め込まれた感じの、大げさでカラフルな絵本は苦手です。でも最近の流行りはそんな感じの科学絵本が多いので、今の子どもたちはたくさんの情報を一気に取り入れるのが上手なんだろうなあ。ユーモラスに書かれていてゲラゲラ笑っちゃうと思います。2024/01/11
蘇芳
0
読み聞かせ。文字は多いけど子供の食いつきがすごい。2021/11/18