ブルーバックス<br> 時間は逆戻りするのか―宇宙から量子まで、可能性のすべて

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ブルーバックス
時間は逆戻りするのか―宇宙から量子まで、可能性のすべて

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065202104
  • NDC分類 420.4
  • Cコード C0242

出版社内容情報

物質には反物質があり、力には作用と反作用があるように、この世のすべてのものは、ほんのわずかな破れはあったとしても、対称性を持っています。ところが時間の進み方だけは対称ではなく、宇宙ができたときから現在まで、一方向だけに進んでいると考えられています。このことを「気持ち悪い」と感じている物理学者は少なからずいるようです。筆者もその一人です。
本当に時間は一方向だけなのか。宇宙は逆戻りしないのか。じつは時間も宇宙も、反復し、逆戻りしているのではないのか。一見、荒唐無稽なこの疑問を大真面目に検討してみることで、宇宙や時間についての新しい見方を呈示しようという狙いです。
量子重力理論研究の期待の新鋭にして、日本人としては最後の「ホーキングの弟子」ともいわれる著者が、量子論的な視点を突破口にして、「反復する時間」の可能性をわかりやすい言葉で探っていきます。

内容説明

自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか?古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問いに、ホーキング博士の晩年に師事し薫陶をうけた著者が、理論物理学の最新知見を縦横に駆使して答える。量子レベルで観測された時間の逆戻りとは?時間が消えてしまう宇宙モデルとは?読めば時間が逆戻りしそうに思えてくる!

目次

「時間」に目覚めた人類
時間のプロフィール
相対性理論と時間
量子力学と時間
「宿敵」エントロピー
時間は本当に1次元か
量子重力理論と時間
サイクリック宇宙
始まりなき時間を求めて
生命の時間 人間の時間
誰が宇宙を見たのか

著者等紹介

高水裕一[タカミズユウイチ]
筑波大学計算科学研究センター研究員。1980年東京生まれ。2003年、早稲田大学理工学部物理学科卒業。2007年、同大学大学院博士課程修了、理学博士。2009年、東京大学大学院理学系研究科ビッグバンセンター特任研究員。2012年、京都大学基礎物理学研究所PD特別研究員。2013年、英国ケンブリッジ大学応用数学・理論物理学科理論宇宙論センターに所属し、所長を務めるスティーヴン・ホーキング博士に師事。2016年より現職。専門は宇宙論。近年は機械学習を用いた医学物理学の研究にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

144
うーん、難しかったー。やっぱり講談社ブルーバックスは見た目の印象よりもけっこう内容が堅苦しくて、初心者殺し。著者としてはわかりやすく書いてくれていると思うんだけど、でも細かい言葉の使い方とかが理解しづらいところがあって、半分も理解できていない感じ。すごくかいつまむと、宇宙全体が拡大と縮小を繰り返すサイクルであるなら、縮小するときには時間の流れが逆回転し、あらゆる物理的な法則も反転するということが考えうるらしい。それにしてもエントロピーがじつは時間逆転の大きな敵になるのは、ちょっとおもしろい。2021/01/14

KAZOO

116
文科系のわたしですが比較的物理学や地学が好きでこのような本を時たま探しては読んでいます。昔よく読んだ都筑卓司先生の本を思い出させるような気がしました。数式があまりないのも読みやすいと感じた証左なのでしょう。ただ9章の「始まりなき時間を求めて」はかなり私には程度が高く感じました。2024/02/09

きみたけ

84
難しい専門用語はありつつも分かりやすく解説されていて好感が持てました。著者は筑波大学計算科学研究センター研究員の高水裕一氏。ケンブリッジ大学でホーキング博士に師事の経験あり。「時を戻そう」は可能になるのか。これまで物理学者たちを悩ませてきた究極の問いに対し、理論物理学の最新知見を縦横に駆使して答えた一冊。物理学の初心者向けに専門用語をなるべく使わず、イメージで理解できるよう配慮されています。「ビッグバン」がプレーンの衝突とする「サイクリック宇宙」の考え方が面白かったです。2023/10/11

活字の旅遊人

52
やはり高水先生は面白い。分かった気になる。今回はエントロピーが減少しうるという量子の世界に感動。斥力があるのが「普通」なら、重力と時間の矢にも反対方向があって然るべき、というのはある意味人間の勝手な希望なのかもしれないけれど。そして「サイクリック宇宙」という概念は自分的には受け入れやすい。『SF思考』を併読中だが、量子力学の考えをバンバン取り込んで話を作ってみたいなあ、と不確実な野望を抱いてしまう。不確定世界というのは、地動説よりも遥かに教義に反しているような気がしてならない。『チ。』の次は「リ。」だな!2022/01/31

haruka

24
「自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか?時間は逆戻りするのか?」がテーマ。結論から言うと「超弦理論から飛び出したサイクリック宇宙論なら逆戻りはあり得る」。私たちは9+1次元の時空に浮かぶ平たい3+1次元のブレーンの上に拘束されていて、ビックバンとは2枚のブレーンの衝突で、サイクリック宇宙論はその繰り返しを示すから。なんとブレーン宇宙までは数学の計算上分かっていて、超弦理論の六次元の謎や重力が弱い理由も説明した。読んでいるだけで「時間」の概念が変わっていく。すごく面白い!2022/08/10

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