出版社内容情報
ーだれにでも忘れられないたった一度の「14歳の夏」がある―。
中2病を、自分でも自覚している加奈太は、家でも学校でもなにかと
イラついてしまう日々を過ごしていた。
そんな中、夏休みに、父親の故郷の島で、中2男子限定のキャンプに参加することになる。
初対面6人の共同生活は普段の生活とは違うことばかりだった。
一方、シングルファザーである父親の征人は、思春期の加奈太の気持ちをうまくつかめず
すれ違う日々になやんでいた。
加奈太と共にやって来た島では、たちまち30年前の日々に引き戻されてゆく。
自分自身の父親を亡くした、あの暑い夏へと―。
14歳の息子と、かつて14歳だった父親。
だれにでも忘れられないたった一度の「14歳の夏」がある―。
<小学校上級から すべての漢字にふりがなつき>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
47
世の中全てに反発を抱く思春期の中2、加奈太。夏休みに、父の故郷の島(沖縄)で同世代6人のキャンプに参加。はじめは反発するも徐々に好い関係を築いていく。Sファーザーである父親の征人の思春期時代とリンクさせながら、その成長を描く清々しい青春ノベル。2023/06/28
優希
37
中学生たちのひと夏の夏休み。14歳の夏は一度だけ。なかなかうまくいかない年頃。思春期の成長物語として読みました。大人に贈る思い出のような物語だとも思えます。2024/08/17
くぅたん
8
読書メーターで見かけて読みたいと思っていたのは、双葉文庫だった。図書館で見かけて、青い鳥文庫で読んだ。自分の気持ちをもて余す思春期の少年の成長物語と父親も14歳の夏を思い出す。鹿児島だろうか?小さな島の妖怪や神事、風習もあり。夏に読みたい一冊。2021/08/02
はるちゃん
4
二人の過去と未来からの視線で進むから、頭の中がこんがらがった。いい話だった。2020/10/22
サクラ
3
沖縄?どこでもいいか✨気持ちが暖かくなる一冊でした。夏の一冊ですね。とても魅力的な子供達。14歳、何してたっけ?自分のことすらあやふやなのに親が14歳。想像もつきませんね。ちょっと両親や兄と話がしたくなりました。勿論我が家の子供達とも🥰2022/04/21